・・・・・・・っということで、事実は事実ですから書いてしまいましょう。
香港問題についてです。
日本も含め、世界の論調は中国が悪者という見方です。
ぼくもそう思います。
しかし、中国側にも一理あるでしょう。
香港がイギリスに期限付きで割譲されたのは、アヘン戦争にイギリスが勝ち、1842年に南京条約が締結されたからです。
いうまでもなく、アヘン戦争が勃発したのは、実に唾棄すべき理由からだったのです。
植民地支配を続ける東インド会社が中国の貿易において、中国から買う商品は沢山あったけれど、中国側はイギリスから買いたいものなんかない。
そこでインドで栽培していたアヘンを支払いに充てた。
もちろん密貿易ですが、中国が怒るのはアタリマエ。
アヘンを摘発して廃棄した。
これに怒ったイギリスが議会で宣戦布告を決議した。
投票結果は僅差だったようですが、ムチャクチャですよね。
正義は明らかに中国にある。
でも、必ず正義が勝つとは限らない代表的な例となりました。
中国の身になって考えてみてください。
腹立ちますよねぇ~。
99年間の租借期間が終わって返還されたのが1997年。
返還から50年間は「高度の自治」を認めるとしました。(中英共同声明)
イギリスの魂胆は、返還後も影響力を残したい。(甘い汁を吸いたい。)
中国の魂胆は、香港人に逃げられたくない。(ノウハウを吸い取るまでの期間。)
しかし、残りの27年が待てなくなった。
正義は我に(中国に)ありなのだから。
理屈上はイギリスは「秦国」と条約を締結したのであって、中華人民共和国が相手ではない。
だからこそ高度の自治を条件に出来たのでしょう。
いつものことだけど、イギリスって悪いヤツだよなぁと思います。
地域を不安定にさせて漁夫の利を得るってパターン。
パレスチナ問題と香港問題は同じで、引っ掻き回すだけ引っ掻き回したあとはオラ知らんと投げ出します。
歴史的な観点からすると、中国の肩を持ちたくなる気がするでしょう?
でもね、99年と23年=122年って期間は、国民という意識が育つのに十分な期間なのね。
いちばん気の毒なのは、香港人なんですよ。
香港の人口は745.1万人 (2018年)だそうです。
BNO(British National Overseas=英国海外市民)旅券というのがあって、2012年現在約340万人の香港市民がこのBNO旅券を所持しているそうなのです。
イギリスがこのBNOを市民権に格上げさせれば、香港人に大きな選択肢が与えられるはずなんです。
全員が香港から脱出せよといっている訳じゃないんですヨ。
そのまま残ってもいい。
そのくらいの選択肢を与える義務があるんじゃないですか?
ねえ、ジョンブルさん。