・・・・・・・っということで、ヘミングウェイ好きです。
わざわざキーウェストまで行って、映画にも出ていたSloppy Jhoes Barで、Papa's Painkiller まで飲みましたから。
なかなかの、意欲作です。
ヘミングウェイの3番目の妻、マーサ・ゲルホーンから見たヘミングウェイを描いています。
ヘミングウェイは自ら作り上げた「マッチョ」なイメージに押し潰されたように描かれています。
まさしくそうだったと思います。
ヘミングウェイは現場を訪れて、自分の経験したものからでしか書けない作家でした。
云わば、現場主義ですかね。
いっぽう、ゲルホーンも作家ではないものの戦場記者で、現場で感じたものしか書かない主義でした。
同じ現場主義でも、ゲルホーンはヘミングウェイのお株を奪って、更に現場を重視する人物として描かれます。
戦場に行くと言い張るゲルホーンを押し止めようとするヘミングウェイが滑稽です。
ヘミングウェイは、歴史に残るのは自分であって彼女ではないと信じて疑いません。
男はマッチョでなければならないからです。
実際に文豪となって名を残したのは彼の方で、彼女の名前は忘れ去られています。
しかし、男らしさとは上等なものか?という問いを投げかけているのが本作です。
マッチョなイメージに押し潰された男をクライブ・オーエン。
それに対して、体格はマッチョじゃないけれど、精神的には男よりずっと強靭な精神を持つ女性をニコール・キッドマンが熱演しています。
TVドラマで、154分という長尺なので途中盛り上がりに欠けるところもあり、作品としての仕上がりにちょっと評価が下がる面もありますが、なかなかの意欲作です。
年老いたキッドマンがインタビューに、「私は誰かの人生の"脚注"(foot note)じゃない」と答えるシーンが決まっています。(^^)d
ヘミングウェイファンは気分を害する公算が高いですが、必見のドラマです。
★★★★☆