なぜヘリコプターは落ちるか(追記) | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、墜落中の動画が出てきましたね。


スッゲェ~参考になります。

ヘリコプターは臓器を積んで会津若松の病院を飛び立ち、東大病院に向かう途中の郡山で堕ちています。

飛び立って比較的早い段階。

ということは、巡航中でホバリングなどの低速では飛行していなかったことです。

緊急運搬ですから、逆に高速飛行をしていたはずです。

このように上空でコントロールを失って回転することは、何らかの理由で低速飛行しなければならなかったのです。

高速飛行をしている場合、テールロターはヨーを押さえるだけで殆ど必要ありません。(尻尾の垂直スタビライザーが利きますから。)

テールロターで回転を押さえきれない理由はいくつかありますが、一番多いのはセットリング・ウィズ・パワーです。

ありゃ、難しい話になってきますね。(;^_^A

ウゥ~ン、パイロットは上空で巡航飛行中、スピードを減速すべき何らかの理由があった。

その時点で、緊急着陸を試み、空き地を探していた。

運良く刈り取りの終わった田んぼが見つかった。

そこで判断すべきは、オンパワーかオフパワーのどちらかで着陸するかです。

オフパワーとは、「オートローテーション」といって、エンジンからの動力伝達を切って、メインローターを自由回転させることです。

メインローターは風によって風車のように回転し、機体は「滑空」するのです。

動画を見る限り、明らかにオートローテーション中ではありません。

オンパワーで必死に回転を止めようとしています。

この機種は放っておけば、メインローターの回転方向とは逆に、右に回転しようとします。

それを押さえるために、パイロットは左ペダルを踏むわけですね。

さて、この動画でヘリコプターはどちらに回転しているでしょうか?

ぼくは何度も繰り返して見たんですけど、不思議なことに解んないんですよ。
┐('~`;)┌

あと、分かりにくいですが、メインローターの回転速度に注目してください。

事故調が必ず着目するポイントです。


事故原因の究明は簡単で、パイロットに聞けば一発で判るはずですヨ。(^ω^)