嫌なヤツを演じさせたら、マイケル・キートンは最強じゃなかろうか。
キートン演じるレイ・クロックなる人物は、マクドナルドの創業者(ファウンダー)を自認していたが、本当はマクドナルド兄弟が創業者なんですね。
彼がやったのはマクドナルドのフランチャイズ化。
マクドナルド店の効率的なビジネススタイルを見て感心し、全国展開していく様を描いているが、成功したのはひとえに彼の努力の賜物であり、彼はアメリカンドリームを体現したビジネス界の英雄である。
自分の発想力や多くの人の知恵によって、彼一人でリスクを背負ってきたのだから非難される筋合いはないはず。
なのに、嫌なヤツとして吹っ切れない気持ちにさせられる。
何故だろう?
アメリカンビジネスの、勝てば正義という強引さが嫌なのである。
結果的に彼はマクドナルドを乗っ取った形になった。
経営権は正当に買い取った形だが、利益の1%を兄弟に還元するという口約束(紳士協定)は守られなかった。
創業者と経営者の資質は、必ずしも一致しないのである。
兄弟の一人が「鶏小屋にオオカミを入れてしまったなぁ」と呟くのが印象的である。
日本もアメリカの餌食にされないよう、気を付けることですね。
☆☆☆★★