・・・・・・・っということで、良く作られた心暖まるストーリーです。
「良く作られた」というのがミソであって、ストーリーそのものには目新しいものはありません。
悪く言えば、ありふれた話。
遺伝子のいたずらで醜い顔で生まれた少年が、初めて学校に入学する。
子供というものは残酷な生き物で、彼は格好のイジメの標的になる。
それを、家族、同級生、先生たちが愛情、友情をもって助けていく。
いじめっ子の両親に向けた校長先生の言葉がいい。
「ご覧のようにこの子は変わることは出来ない。我々の方を変えるしかないじゃないか。」
その言葉の通り、周囲の人々がこの子の影響で(良い方向に)変化していくのである。
その過程を丁寧に描くのだが、その「作り方」が上手い。
主人公の男の子の視点から突然、姉の視点に変わるのである。
障がいを持った弟に両親の、特に母親の愛情を持っていかれ、自分は手のかからない良い子であることを宿命付けられた姉の苦悩を描くのである。
この発想で、この映画は成功することが約束された。
さらに姉の大親友(スッゲェ美人)が突然、よそよそおしくなった理由を、その親友の視点から描く。
そして、少年と最初に仲良くなった友達の視点からも描く。
醜い顔の少年を介在させることによって、ナンだ、みんな本当は良い人間たちばかりだったと気付かされるのである。
そういう変化を起こした少年こそ、ワンダーな存在なんだ。
・・・と、観客は心暖まるのでありました。