テーマはズバリ自爆テロ。
知的に洗練されいて、常識がある人々なんですよね。
何故それが分かるか?
彼らの置かれた状況を描くとき、イスラエルの非道さをあからさまに描こうとしますよね。
嘘だとまで言わないけど、大袈裟に描こうとする衝動に勝てませんよね。
どこかの国のように、史実に反したでっち上げまでして、我が国を貶めようとするような卑劣な民族ではないのです。
観客は、そんな手法はすぐ見抜くんです。
その点、このアラビア語の映画は公平に、いや、自分たちが間違っているのではないかとまで描きます。
これには参る。
これだけ反目し合う民族ですが、どうしてお互いが理解しえないんだろうかと残念に思わざるをえません。
元凶はイギリスとフランスにあるのですが、これだけ泥沼化すると、両国とも知らんぷり。
アラブ諸国も、口先ではパレスティナの味方だと言いますが、本心ではバカにしているんです。
ここまで追い詰められたパレスティナへの同情を禁じえません。
しかし、アメリカがイスラエルを支援している以上、誰も口にできません。
さらに、テロの手法で対抗する以上、世界の同情を得ることができません。
パレスティナとして、どうすればいいんでしょうね?
その点、この映画は効果的です。
こういう冷静な発信を続けることです。
映画の持つ力を信じることです。
★★★★★