これも暗い映画。原題Tyrannosaur。
ストーリーらしいストーリーはありません。
イギリス労働者階級の底辺を描いています。
さらに暗いのは老年期で職もなく、パートナーもなく孤独に生きるしかない人々を描いています。
酒に逃避するか、信仰に逃げるか(?)の二者択一しかないのが悲しい。
映画の冒頭で主人公のジイサンはカッとして、可愛がっていた愛犬を蹴り殺してしまう。
暗いでしょ?
ジイサンは色々なところで短気を起こして、自分を追い込んでしまう。
そんな中、信心深い女性(これがまた不幸)と知り合い、自分の生き方を反省し出す。
ある時、普段ならカッとして暴力を振るおうとするが、自制する。
ところが、自制したがために最悪の結果を招いてしまう。
やっぱり、自分が間に入って相手をやっつけておけば良かった・・・となる。
そしてそれを実行して、警察に捕まる。
取り巻く人たちも不幸。
でも、根は善人。
悪さをしている若者たちも、実は善人。
逃げ場のないやりきれなさを、じっと溜め込むしかない。
政治が悪いのか?
自分達の不甲斐なさか?
生まれた場所と時代が悪いのか?
神は救ってくれないのか?
映画は、回答を示ささずに終わります。
★★★☆☆