救命ボート | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、変な夢を見ました。



太平洋の真ん中で、船が沈んだ。



かろうじて脱出した数名が救命ボートに乗っている。



助かった人たちの中には、船員は含まれていなかった。



溺れずに済んだものの、今後どうすればいいか途方にくれてしまった。



誰かをリーダーに選ばなければという話になった。



生存者の中に、初老の男性がいた。



ある婦人が、この人は昔商船に乗っていたと聞いたことがあると言った。



他に、体格のいい若者が何人かいたけれど、リーダーとしてはその男しかいなかった。



しかし、その男は皆からの要請をかたくなに断った。



陸地から数千海里離れている上、船が通りかかる確率は万に一つもなかった。



男はリーダーになることは、体力を消耗することだと知っていた。



もう歳だし、静かに死にたいと思っていた。



しかし、男の目から見ると、あまりにも海を知らない乗客ばかりだった。



どちらが北か南さえも知らない。



男は腹を決めて、静かに語りだした。



皆に、かなり厳しい状況であること。



そして、長期戦になる覚悟をする必要があること。



リーダーを引き受けてもいいが、次の条件は絶対に守ること。



どんな状況になっても絶望しないこと。



極限状態で一番避けなければならないことは、



「絶望」であることを知って欲しいと言った。



希望を持てとは言わないが、絶望だけはしてはいけないと。



そして、死ぬ可能性もあることを正直に伝えた。



最後に、「人間として一番大事なことは、死に際して【威厳】を保つことでしょ?」



と言ったときは、全員が静かに頷いた。



・・・・・・・・・・・ それからというもの、非常食や水を公平に配分したり、



魚の釣り方を教えたり、帆走の仕方を教えたり、



船を見かけたときどう合図を送るかとか、



男は皆を励まし続けた。



しかし、最初に死んだのはその男であった。



・・・・・・・・・・・



その後、救命ボートで何が起きたのかは分からない。



数ヵ月後、漂流しているボートが発見されたが、



そこには誰も乗っていなかった。





・・