【奉教人の死】
芥川龍之介著
任天堂DS文学全集
何といってもこの作品の圧巻は、
少年の「ろおれんぞ」が、「しめおん」のうなじを抱き、喘ぐやうに「私が悪かつた。許して下されい」と囁く場面である。
読者は、この謝る意味が掴めない。
色々な解釈を、作者自身も提示するが、はっきり分からない。
ところが、少年と思っていた「ろおれんぞ」が実は、女であったことが、最後の最後に判明する。
読者はここで、ヤラレタッと思うのである。
私は、このうなじを抱いて囁く場面がとてもなまめかしく、思い出すたびに、自分の首筋がくすぐったくなる。