ぼくの教育論(3) | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、最近は硬いことばかり書いていますね。(^^ゞ

硬いついでに今回も。

BSの報道番組で、(歴史学者の)磯田道史氏が解説者で出演していました。

内容は官僚による文書改ざんや、隠蔽問題でした。

歴史的な観点から意見を求められた磯田氏が、日本は幕府の時代から隠蔽体質があると答えるかと思いきや・・・

意外にも文書主義が徹底していたそうなのです。

文書主義とは、行政が意思決定するまでのプロセスをガラス張りにするために、文書として残すことです。

なぁ~んだ、日本ってちゃんとしてるじゃん。

・・・・・・・

磯田氏は押しも押されぬオタクであります。

古文書(こもんじょ)オタク。

彼がここまで人気者になり、TVで引っ張りだこになるとは思いませんでした。

彼の人気の理由は、歴史を過去のものとして完結させるのではなく、現代に通用する教訓を常に求めている点じゃないでしょうか。

なぁ~んだ、歴史学ってそのためにあるんじゃないかと思われますよね。

でも、それを発信出来る歴史学者は希なのです。

しかも彼の着目点がユニークなのです。

彼以外にも古文書オタクはたくさん存在するでしょう。

彼が他の歴史学者と違うのは、彼の着目点が、現代人の波長と合っていて、非常に分かりやすい。

同じ分かりやすい解説でも、池上彰氏とは深さが明らかに違う。

歴史を深く学んでいるから、物事を正しく見る基礎ができているのでしょう?

正しいとは、実に怪しい言い方ですが、(オタクとはいえ)深い知識がバックグラウンドにあってはじめて可能ではないでしょうか。

・・・・・・・

歴史学に限らず、学問というものはそのためにあるのでしょう?

彼が番組内でポロっと言ったのですが、学校で「道徳」を教えるより「哲学」を教えたほうがいいとの発言は注目すべきです。

哲学というものは、役に立たない代表のような見方をされているでしょう?

この発言を聞いて、ああ、彼は分かっているなと思いました。



また、長くなったので、この先はつづきで。