我が国においては、政治家の劣化が甚だしい。
実に嘆かわしい・・・っと、世の中の片隅でジイサンはため息をつく。
江戸時代には橋本左内、新井白石、吉田松陰等々、決して高い身分ではないところから抜擢されている。
何故か?
それは「クチコミ」で上層部にその人物が優秀だとの情報が届いていたからだろう。
今はネット社会で、そういう情報は一気に広がるはずなのに、優れた人材は埋もれたままだ。
結局、「俺が俺が」とでしゃばるだけで、能力も人望もない者が選挙に立候補して政治家になる。
何故か?
現代社会は、本当のクチコミが機能していないからではないか。
昔なら、ご近所に人望のある人物が住んでいたら、その人の評判が立ち、口から口へ伝わっていたのである。
今は、ご近所に誰が住んでいるか知らない。
地域社会自体が消滅しているから、評判が立ちようがないのだ。
現代人は皆「タコツボ」に住んでいるのだ。
ただ住んでいるだけで横の繋がりがないのだ。
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政治家は馬鹿ばかりだけでなく、責任を取ろうとしない連中だ。
そんなとき、「有識者会議」を召集する。
どんな基準で選ばれいるか知らないが、その分野の重鎮が集まってくる。
ところが、コイツらも馬鹿ばかりなのだ。
どうしてか?
連中も「俺が俺が」のでしゃばり人間で、能力や人望で選ばれたのではないからだ。
こうやって、日本の命運は馬鹿だらけの連中に握られることになったのだ。
本当に能力があって人望の高い人間は存在するが、埋もれて発掘されないだけなのだ。
賢い人間なら、そんな馬鹿だらけの世界に入ろうとするはずがないじゃないか。
それでも、そういう人材を無理矢理でも引っ張り出さなきゃならない。
このままでは日本が危ないのだ。
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この情報化社会で人材が見つからず、江戸時代のほうが人材登用システムが進んでいたとは皮肉なことである。
所謂、「立派な人」をどうやったら発掘して政治家に任命できるか、日本人は本気で考えなきゃならない。
じゃあ、どうするか?
有識者会議でも開きますか? (-_-;)