民意って | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、民意とはなんでしょうね。

よく考えると、定義が実に曖昧。

選挙に勝った側は必ずこういいます。

「民意は示された」と。

選挙前にはあれこれ公約を並べます。

しかし、具体的に示されることは希です。

「差別のない平等な社会の実現に」なんてね。

アンタは具体的にどういう社会を描いているか、そして、それに至る現実的な手段をどう考えているかなんて分かりゃしません。

沢山の公約の中には賛成する事柄も反対に思うことも入っています。

投票したからって、全部に賛成な訳じゃありません。

当選した途端に「民意を得た」と胸を張られても、投票した側はチョットという気持ちになってしまいます。

じゃあこの間のように辺野古に基地を移転するのに反対か賛成か、要するに白黒の二者選択に絞れば民意ははっきりするだろうというのも問題があります。

賛成した者の中には、普天間飛行場は残っていいのか?という疑問は棚上げにして投票しているかもしれません。

大多数の沖縄人は、普天間飛行場は最低でも県外と思っていることでしょう。

あるいは、とにかく普天間飛行場が無くなりゃいいと思う人もいるでしょう。

もっと進んで、沖縄の基地全部を追い出したいという人も結構多いのではないでしょうか。

賛成、即ち、基地建設反対の中にも濃淡があるのです。

それをひっくるめて「民意」と言ってしまっていいのでしょうか。

いくら米軍基地全部(自衛隊基地もか?)出て行けが民意だとしても、それは通りません。

日本の防衛問題は、沖縄県民が決定できる事項ではないからです。

いくら木が通行の邪魔だからといって、持ち主の許可なしに切り倒すことは出来ないのと同じです。

民意はオールマイティーじゃないのです。

選挙で勝った側だけが民意を振りかざすことが出来ます。

しかし、黄門様のご印籠のように、ははぁ~~とかしこまるわけにはいかないのです。

ですから、あまり威張らない方がいいのです。

じゃあ民意はどうなるんだ?と言われると困っちゃうのです。

民意の定義ができないからです。