人の話を聞かなくなりました。
いくら丁寧に説明しても、同じことを蒸し返します。
「だから~」という接頭語を付けて繰り返すので、こちらもキレて、「だからじゃないだろう、ちゃんと言うことを聞けぇ~!」っと、怒鳴ってしまいます。
仕舞いには「馬鹿ババァめ!」と汚なく罵ってしまい、その罵る自分が惨めになってしまいます。
もう少し優しくできないものか。(-_-;)
あの聡明な母親はどこへ行ってしまったのだろう。
ということは、目の前にいる老婆はかつての母ではないのです。
じゃあいったい誰なの?
かつての母と目前の母は同じ人物か?
間違いなく同じ人物ではあるけれど、何をもって同じだと証明することが出来るのか。
このぼくもボケるだろう。
いや、ボケつつあるのだ。
すると、自分は自分だと認識しているこのぼくは、確実にいまのぼくではなくなるのだ。
ボケた自分を自分だと自覚しているそのぼくとは、いったい誰なのだろう?