今日は駒澤大学駅から徒歩圏の【向井潤吉アトリエ館】です。
1901~1995年に生きた洋画家です。
さてさて、彼は茅葺き屋根の民家を沢山描いたことで有名です。
内部は撮影禁止でした。(m(_ _)m)
しかし、何故民家ばかり描くのか?
彼自身の言葉として、消え行くばかりの民家を記憶に残しておきたかったからだそうです。
その背景には、戦争体験が根差しています。
彼も宮本と同じく、従軍して戦争絵画を描いています。
そればかりではないでしょう。
茅葺きの家が持つ芸術的価値の高さでしょう。
日本に限らず伝統的な家屋は、必ず周囲の自然と調和がとれています。
そしてさらに、移り行く季節との調和も見事です。
現代の建物は自然とのハーモニーなど一切考えていませんものね。
向井は、いま描けるうちに描きたいと思ったことでしょう。
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しかし、記憶に残したいというなら写真でも良いじゃないか?
向井の絵は写実的で、写真のように正確に描写されています。
芸術的な写真には写した人の心のフィルターがかかるものです。
絵も同じです。
作者によってインプットされた何らかの感動が、伝わってくるものなのです。
向井は殆ど現場で仕上げる主義で、アトリエに持ち帰って完成させることは殆どしなかったそうです。
そうすることで現場の空気まで伝わると知っていたからでしょう。
だが、彼の絵からはそこに住み着いている人の息づかいまでは感じられません。
あくまでも自然と調和する家屋を、純粋な「美の感動」として捉えるほうに興味があったと思われます。
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ここから先がぼくの勝手な想像です。
誰でも気付きますが、彼の絵の色調はどれも茶色っぽさで統一されています。
殆どの絵が、晩秋か初冬の暗い季節だからです。
何故か?
それは、現地の屋外で仕上げるので夏は暑くてタマランからでしょう。
さらに、蚊に刺されてしまうので絵など描いていられないからでしょう。
それを予想して彼は生前、「ぼくは緑色の使い方が上手くない」と告白しているのです。
違うなぁとぼくは思っているんですけど、どうでしょう?
それともうひとつ、彼は高齢になっても全国に足を運んで絵を描きまくっています。
何故か?
それは、彼は本質的に旅行が好きだったと思います。
さらに、彼は酒好きで全国の地酒を飲みたかったからだとぼくは睨んでいるのですが、どうでしょう? (^ω^)










