死臭 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、死臭を変換しようとしたら刺繍、詩集、歯周、始終・・・・の後に出てきました。

 

タイトルどおりの話題ですので、苦手な方はここで去ってくださいね。(^^)/~~~

 

今の時代、日本では死は隠匿されています。

 

誕生は大々的に取り扱われるけれど、生の反対である死については、なるべく目に触れないことになっています。

 

こんなに死を目撃しない社会は人類史上珍しいんじゃないでしょうか。

 

唐突ですが、太宰治が生きていた時代には、普通に死を目撃していたのではないでしょうか。

 

道端に行き倒れの死人とか、子供が林で遊んでいたら首吊りの遺体を発見したとか、隣近所の住人が痴情のもつれで心中したとか。

 

現代という時代は、隣に誰が住んでいるか全く興味のない時代ですから、おかしいと思っても関与を避けるものです。

 

ですから、昔と比べ本物の死体を見るチャンスはぐっと減っています。

 

死体って、死臭を発するんです。

 

肉が腐乱してアルコール分解され、独特の臭気を発するんです。

 

表現の仕様がない。

 

かく言うぼくも嗅いだ経験は少ない。

 

イラクの道端に車に轢かれた馬が横たわっていました。

 

まだ生きていました。

 

でも次に見たときは、凄まじい臭気を発していました。

 

日本のゼネコンが見かねて、ショベルローダーを使って、地中に埋めました。

 

たまたま日本の業者がいたのでそんな処理をしたのですが、腐敗が進んで骨になるまでその場所に放置されるのが普通です。

 

馬以外に、ラクダが倒れているのも目撃しました。

 

スリランカのキャンディーに初めて行った時は、街の路上にガリガリの人が倒れていました。

 

微動だにしていませんでした。

 

そんな光景は初めてだったので、ぼくはこの人死んでいるんじゃないかと騒ぎました。

 

でも、誰も反応しませんでした。

 

死臭

 

孤独死

 

餓死

 

ベランダに放置された衣類ケース

 

・・・

 

そんな異臭が死臭だと知らないこの日本という社会。

 

イイことなのか否か・・・・・・