・・・・・・・っということで、人間は言葉を使って物に名を付け、名を付けたところで分かった気になっていると、ここで何度も書きました。
初めに言葉ありきですね。^m^
その言葉を見ていくと、全てが対になっています。
例えなくとも分かるとおり、黒と白、明暗、善悪、天地、前後・・・・・そして、生と死。
まあ、そこまではいいのですが、その境目は何だろうと考えました。
明確な境目ってあるの????・・・です。
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このあいだ、ムン・ジェインとキム・ジョンウンが両国の国境をまたぎましたよね。
なんか、地面にあるかまぼこ型に膨らんだ線でしたね。
一本の細い線ではなく、かなりの幅がありましたね。
じゃあ、本当の境目はどうだろうと考えたら、そりゃぁ38度線だよと答えるでしょう?
すると、38度線の幅はどれくらいと考えると、限りなくゼロに近い線だと答えるしかありません。
線なのに幅がない。
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明と暗の境目なんか難しいですね。
天と地の境目もいい加減。
後ろと前もいい加減。
さらに善と悪となると、さらに難しくなる。
しかし、善と悪はこの世に確実に存在する。
生と死については切実な問題ですよね。
何時をもって死とするんでしょうね。
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時間についてもそうです。
未来と過去の境界線は特殊で、「現在」という名前がちゃんと付いています。
しかし、どこまでが過去でどこからが未来か分かりません。
そう、現在とは現在でしかあり得なく、その幅は限りなくゼロに近いのです。
しかし、ぼくらはこのゼロの幅の中で生きているんです。
不思議ですよね。
この世の中の【今】が全部そこに詰まっているのです。
限りない薄さで無限に広がっているのです。
およそ生き物は全て【今を生きる】しかないのです。
なのに、人間だけは今(=現在)にかなりの幅があるように勘違いしているんですね。