農民の生活があまりに悲惨で、精神の救いより身体の救いが先だと行動したのです。
西洋医学。
特に産婦人科の要員を養成しました。
次に農業以外の収入を得るための工場建設。
映画「沈黙」では農民を悲惨に描きすぎと感じたのですが、現実はあれに近かったようです。
↓出津教会堂。

駐車場にオジサンがいたので何となく声をかけたら、この教会の管理人で、思いがけずディープな話が聞けました。
この教会は最初は小さかったのですが、少しずつ増築して今の形になったそうです。
木材が多用され質素な印象を与えます。

もちろん彼もクリスチャンで、幼児洗礼を受けています。
このあたりは長崎の人も知らないくらい、目立たない土地だったそうです。
今でもよほど熱心な観光客以外は通り過ぎて行くようです。
ぼくも最初見落としてしまいました。
だからこそ隠れキリシタンが生き残ったと言えるのでしょう。

更に、大村藩と佐賀藩の領地が入り組んでいて取り締まりにも強弱があったそうです。
大村藩のほうが厳しく、道一本隔てても違ったそうです。
昔、キリシタンの疑いをかけられ捕まりそうになった若者が、道の向こうに行けば助かるので、掴まれた着物を脱ぎ捨て裸で越えて助かったそうです。

村人は仏教徒ということで口裏を合わせ、クリスチャンであることがばれないよう、ビクビクしながら生活していたそうです。
あるとき、五島列島から大村藩に開拓民を提供しないかと要請があったそうです。
甘い言葉に誘われ多くの村民が五島に渡りました。
しかし、良い土地は地元住民が確保しているわけで、それはそれは酷い目にあったそうです。
かつて五島にもキリスト教が布教されましたが根付きませんでした。
後から渡った出津地区の住民があちこちに散らばって、キリスト教が普及したそうです。
五島がキリスト教の島として有名になったのは、そういう理由が裏にあったのです。
ねっ、ディープでしょ?
オッサンはかなりの年配で、こういう話が出来るのも、ワシらが最後だろうねと、周囲の家々を見渡しながら語ってくれました。
他にも沢山話してくれたのですが、直射日光が当たる駐車場だったので、こちらのほうが話しを打ち切ってもらうしかありませんでした。
いまからでも遅くありませんから、小説をモノにしたいと思っている人は、是非ここに来て取材してください。
興味深い話が沢山眠っていますよ。(^0^)/