事故について | so what(だから何なんだ)

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・・・・・・・っということで、栃木の雪崩事故で8人もの若者たちが亡くなりました。


簡単に事故という言葉を使ってしまいますが、事故について考えてみました。


事故は「事」と「故」に分かれますね。


ことゆえって何だろう?


【大辞林】で調べると・・・


ことゆえ【事故】

1.(多く「ことゆえなく」の形で)さしさわり。事故じこ。

2.…であるため。…であるから。 「何分子供の-、お許し下さい」


事故の場合、「事」は良くないことになります。


良くない事が起きた故・・・物が壊れた、人が怪我をした、人が亡くなったとなります。


雪崩が起きただけでは、それは自然現象です。


自然現象で起きた事柄だから、「仕方ない」と繋がるのでしょうか?


・・・・・・・・・・


今回は自然現象でしたが、人間が作り出すものでも事故が起きます。


例えば、航空機事故。


人間が飛ばなきゃ絶対に事故は起きません。


人間が山に登らなきゃ山岳事故は起きないのです。


だけれども、人間は飛ぶし登る生き物です。


危険と便利さや楽しさを天秤にかけて、後者が勝ると判断すれば人間は行動するのです。


そう、判断なのです。


人間が判断したとき初めて、事故が起きる確率が生じるのです。


判断しなければ事故は起きないか?


雪崩が起きれば野生動物だって巻き込まれて命を落とします。


だけれども、それは事故とは呼びません。


・・・・・・・・・・


事故はいつも人間の裏をかきます。


人間が油断したとき、判断を誤ったとき、想定を超えていたときを、まるで狙い定めていたように事故は起きます。


残念ながら、人間が判断する以上、絶対に事故はゼロにはなりません。


しかし、確率を減らすことは出来ます。


よく言われることは、飛ばないパイロットが一番優秀なパイロットだと。


もちろん、飛ぶべき状況でないと判断することが出来るパイロットを言います。


飛ばなければ絶対に事故は起きません。


・・・・・・・・・・


こうしてみると、自然現象だから仕方がないとは言えない筈です。


適切な判断によって、事故は防ぐこと、避けることが出来るからです。


ならば、全ての事故には判断をした責任者というものが存在して、その責任を問われなければならないことになります。


・・・・・・・・・・


今回の事故についてはよく分かりません。


自然現象だから仕方ないのか。


予測が付かなかったから責任はないのか。


危険を承知しての参加だから、責任を問うのは間違っているのか。


事故が起こるたびに問われる問題です。


何度も何度も繰り返し。

 

 


(蛇足)

・・・・・っと、ここで終えるつもりでしたが、ぼくのスタンスは日本人は責任に対して甘すぎるということです。


ちなみに英語のAccidentは身の上に落ちかかってくるという語源で、「ことゆえに」という繋がりは派生してきません。