今の若者 | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、日本の若者たちが正社員になれず、安い給料でブラック企業といわれる会社でこき使われている。


可愛そうな時代である・・・・っというより、勿体ない時代である。


ステレオタイプな見かたかも知れないが、日本の労働者は勤勉である。


勤勉であるということは、労働の質が高いということである。


その質の高い労働力を、格安で利用され、壊れたら捨てられるなんて、なんと勿体ない社会であろうか。

 

雇う側も雇われる側も労働の質を理解していない。


・・・・・・・


昔、日本は製品の輸出で利益を上げていた。


労働賃金が安いうえ、良い製品を安く作ることが出来たからMade in Japanが売れたのである。


今の中国は労働者の質は低いけれど、それを補ってあり余る労働賃金の安さで利益を上げている。


だから世界各国が中国に工場を作ったのである。


外国の企業がいま日本に工場を作ろうと考えるであろうか?


いくら労働力の質が高くても、賃金が高くて採算が合わないからだ。


さらに、海上運賃のハンディもある。


日本は、過去のように世界の工場にはもうなれないのである。


・・・・・・・


これまでの若者は大企業に就職することが目標だった。


だが、大企業だってちょっと時代の読みを間違えば、潰れる時代だ。


敢えて例を挙げる必要もないだろう。


会社が潰れなくとも、会社に潰される時代でもあるのだ。


・・・・・・・


今の若者たちは大変な時代を生きていかなければならないと、つくづく気の毒に思う。


ぼくの時代が大変じゃなかったとは言わないが、今の若者に比べたらずっとずっと精神的に楽だった。


会社の中で無茶をする機会も与えられていた。


会社にも社員を育てるという長期ビジョンを持っていた。


・・・・・・・


ぼくはもうそんな世界から引退してしまったので気楽なものだが、ホントーに気の毒だと思う。


若者に対してぼくからは何もアドバイスはないのだが、各自がどのような能力を持っているかにもよるけれど、「なるべく上流を目指せ」ということだ。


企業を選ぶ上でも、ポジションにしても、職種にしても、なるべく上流を狙ったほうがいいということである。


例えば、下請け会社より元請け会社。


建設会社よりコンサルタント会社。


作業員より監督。


淘汰される産業より、将来の産業。


スキルよりプログラミング。


社員より社長。


出版社より作家。


プレーヤーより作曲家。


重厚長大より軽薄短小。


習う側より教える側。


犯罪者より警察官・・・あれっ?


子供より親・・・あれっ?


まあ、どれも大変な苦労があるけれど、同じ頑張るなら上流を目指そう。