・・・・・・・っということで、アメリカのイエローストーン公園で鹿が増えすぎて自然界のバランスが崩れてしまったそうです。
その原因はオオカミを害獣として人間が駆除してしまったからなんだそうです。
鹿が増えると植物体系に変化が生じます。
植物に依存している他の生物が影響を受けます。
例えば昆虫が減ると、それを食べる鳥類に影響が出ます。
花粉を運ぶ媒体である昆虫が減ると、受粉が上手くいきません。
森林が減少すると、保水力が弱り土砂が流出します。
土砂が川に入ると、魚類の生態に影響が出ます。
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そこで、オオカミをカナダから輸入して解き放ったそうです。
結果は大成功、オオカミが鹿を捕獲することによる減少だけでなく、オオカミの遠吠えがストレスになって鹿の繁殖力が低下したそうです。
森林は元に戻り、土がむき出しになった場所は緑に覆われ、自然界はバランスを取り戻したそうです。
そう、バランスです。
捕食者として頂点にあったオオカミを取り去っただけで、自然はバランスを失い壊滅的な状態になったのです。
食物連鎖と自然環境の密接さを考えさせられると同時に、とても危ういものだと思い知らされます。
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・・・っで、人間はこの自然界の食物連鎖の中でどの位置に組み込まれているのでしょう?