・・・・・・っということで、久しぶりの正統派の映画。
CGテンコ盛りだが、それが前面に出て来ず、ストーリーの邪魔をしていない。
アメリカが誇る作家メルビルの「白鯨(Moby Dick)」の下地になった物語を描くというやや凝った発想。
もちろんエイハブとスターバックという名前では登場しないが、それに相当する船長と一等航海士二人の物語が主題。
お互いの個性がぶつかり合い、いがみ合い、そして最後はお互いが苦難を乗り越えることによって和解するというストーリーがメイン。
それぞれの性格付け、抱える問題、葛藤などが実に手際よく描かれている。
ストーリーテリングの構成も全く破綻がなく、大作といってもいい出来栄えである。
だから、正統派の映画。
しかし、そういう人間模様より、やはり海という自然対人間の闘いのほうに目が行ってしまう。
モビーディックは何を表すか?
やはり神であろう。
海という自然を冒涜する人間への神の怒りだろう。
徹底的に人間たち(船乗りたち)は翻弄され、痛めつけられ、そして最後は許される。
なぜなら、一等航海士が神の怒りであることを理解したからである。
白鯨もそんな物語だった。
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昔々ぼくも海に憧れた。
帆船にも乗ったし、太平洋を横断したこともある。
でもぼくの憧れなんて実にちっぽけなもので、海は多少ぼくを翻弄したけれど、ここは君が来る世界ではないよと優しく陸に押し戻してくれた。
もし、二十歳前のぼくがこの映画を観たとしたなら、船乗りの道に本当に進むことは諦めさせてくれたかも知れない。
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思いがけず正統派の映画で、白鯨を読んだ人ならなおさらオススメの映画です。
邦題は【白鯨との戦い】とダサいけど。