【The Good Lie】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、重い映画じゃないか。

【最強の二人】みたいなコメディー仕立ての軽い映画と勝手に思い込んでいましたヨ。





スーダン内戦と難民問題を、真正面から取り上げています。

実話であることと共に、俳優が実際のスーダンの難民で固められている。

いま現在、「難民」「スーダン」はニュースが取り上げているホットな話題です。

でも、現実のスーダン問題はニュースからは伝わってきません。

こういう映画によって、初めて伝わるのです。

どうしてかって?

ニュースを見て涙は出ないでしょ?

でも、映画なら涙は出るじゃないですか。

それも、ボロボロと涙が出てきます。

・・・・・これって、映画の優れた側面じゃないでしょうか。

ぼくが実際にアフリカを経験したのは、ケニアしかありません。

アフリカ映画は名作が多いですネ。

【ホテル・ルワンダ】と【ナイロビの蜂】&【ラストキング・オブ・スコットランド】はアフリカを旅行する人必見の映画だとぼくは信じて疑いません。

・・・・・・

スーダンは南北に分かれて独立国となりました。

ぼくが以前係わっていた仕事で、南スーダンに行く機会がありました。

でも、それだけは断りました。

断っただけではなく、会社に対して南スーダンでのビジネスそのものを諦めるよう進言しました。

いまでもそれは正しい判断だったと確信しています。

・・・・・・

映画の中で、主人公たちが住んでいた南スーダンの村から裸足で400km以上を歩いて逃れる状況が描かれます。

それでも辿り着いた村は安全ではなく、村の生き残りからケニアはあっちの方だと教えられます。

そこから1200kmを歩いてようやくケニアの難民キャンプに辿り着きます。

すぐそこのような気がするじゃないですか。

・・・・・・えっ?400km?? 1200km??????

日本列島の地図を思い浮かべながら、彼らが歩いた距離を想像します。

実際に地図を見る限り、この距離にはかなり誇張がありますが、裸足で歩いた距離としては想像を絶します。

・・・・・・

一方、やっぱりアメリカ映画だなぁ~と思わされる演出もあります。

9.11以前のアメリカは、こうした難民を積極的に受け入れていたんだゾ・・・・

テロリストのお陰で、アメリカはこういう難民を受け入れられなくなった。

その責任は、おめぇ~らにあって、そもそもアメリカは難民に対して寛大な国だったんだゾ


・・・・・・というメッセージがこの映画から感じられませんか?


【ホテル・ルワンダ】と【ナイロビの蜂】&【ラストキング・オブ・スコットランド】は名作だった。

この【Good Lie】が名作になりきれないのは、アメリカが作った映画だからじゃないの??

(--〆)