この本で述べたいことは序章に総て書いてあり、本文はそれを各戦争を例に挙げて証明しようとする補足的なものである。
だから、序章さえ読めば残りの本文は読まなくても良いくらい。
正直な感想を言えば、研究家特有の執拗さが鼻に付いてしまう。
書籍というより、論文と言ったほうが相応しいかも。
主張していることは正論であり、なんら疑いを挟む余地はない。
主張は単純である。
戦争における勝敗は物理的に勝負が付いた時ではなく、講和条約を含め終戦後の一定期間を検証すべきであること。
具体的には、四半世紀後の状況を分析すること。
すると、勝敗とは曖昧なものであり、どちらかが一方的に繁栄したり衰退するものではないということ。
ならば、戦争がもたらす結果は生命の犠牲、物理的破壊、経済的破綻を賭けるほどの価値がないことに気付くはずだということ。
全く正論である。
現代の戦争にも言及していて、抜かりがない。
・・・・・・っと、総て序章に書いてある。^m^
ただ、ぼくが感心したのは、そういった戦争を始めるのも止めるのも、国の指導者であるとの指摘。
指導者の判断一つによって、何度も不毛な戦争が繰り返されてきたことは、歴史の示すとおりである。
どの指導者も例外なく、始める時は「正義」を唱えるものである。
そして尻拭いをさせられるのは、常に平民たちである。
・・・・・・
著者はオーストラリア人であり、やはり欧米優位の視点からアジアを眺めていることは否めない。
だから、序章さえ読めば残りの本文は読まなくても良いくらい。
正直な感想を言えば、研究家特有の執拗さが鼻に付いてしまう。
書籍というより、論文と言ったほうが相応しいかも。
主張していることは正論であり、なんら疑いを挟む余地はない。
主張は単純である。
戦争における勝敗は物理的に勝負が付いた時ではなく、講和条約を含め終戦後の一定期間を検証すべきであること。
具体的には、四半世紀後の状況を分析すること。
すると、勝敗とは曖昧なものであり、どちらかが一方的に繁栄したり衰退するものではないということ。
ならば、戦争がもたらす結果は生命の犠牲、物理的破壊、経済的破綻を賭けるほどの価値がないことに気付くはずだということ。
全く正論である。
現代の戦争にも言及していて、抜かりがない。
・・・・・・っと、総て序章に書いてある。^m^
ただ、ぼくが感心したのは、そういった戦争を始めるのも止めるのも、国の指導者であるとの指摘。
指導者の判断一つによって、何度も不毛な戦争が繰り返されてきたことは、歴史の示すとおりである。
どの指導者も例外なく、始める時は「正義」を唱えるものである。
そして尻拭いをさせられるのは、常に平民たちである。
・・・・・・
著者はオーストラリア人であり、やはり欧米優位の視点からアジアを眺めていることは否めない。