・・・・・・っということで、サンドラ・ブロックがアカデミー主演女優賞を取った作品。
最後のエンドロールで実話だと知りビックリ。
例によって幸せの隠れ場所というタイトルはダサ過ぎ。
原題の「The Blind Side」はフットボール用語で含蓄のある題名。
これを知らなければ最初のTVの映像の意味が分からない。
サンドラ・ブロックの独壇場。
彼女は気の強いヤな女をやらせれれば右に出る者はいない。
最初に彼女を見たのがスタローンの「デモリッションマン」。
あのやたらコントラストが強い顔立ちが印象に残ったのだが、こんなに大女優になるとは予想もつかなかった。
物語だが、「私のほうが成長させられた」がキーワード。
黒人に対する偏見というビミョーなテーマを扱った点は評価できるけど、思いっきりオブラートに包み過ぎた印象が残る。
もっと恐れずにダーティーな部分に真正面から取り組んでも良かったのではないだろうか。
何しろ出てくる人が善人ずぎる。
いくら大金持ちだといっても、あんなに寛大な家族は却って気持ち悪い。
偶然にも直前に観た【ミザリー】で主演だったキャシー・ベイツが家庭教師役で出てくるのだが、これまた善人。
そのうちにサイコパスに豹変するんじゃないかと、しばらくヒヤヒヤしながら観てしまった。