・・・・・・っということで、FBIとアップルの攻防。
怪しい・・・っと感じる人はぼくだけじゃないだろう。
FBIたるもの、アップルたるもの、このように大げさにする必要があるのだろうか?
お互い「陰で話し合えば済む話」ではないか。
そこは一筋縄ではいかないアメリカ人である。
確かに表面的にはあの夫婦の起こしたテロ事件は、徹底的に背後のつながりを調査せねばならないだろう。
だが、スマフォの情報はそれを解明するホンの一部に過ぎない。
事件の背景を調査するためにスマフォの通信内容を知ることは、事件を解明するメインの鍵ではないはずだ。
FBIたるものが、そんな小さな情報源がなければ今回の事件を解明できないはずがない。
通信記録を見れば済むことである。
狙いはもっと別にある。
・・・っとなれば、アップルの抵抗する理由は至極当然である。
バックドアを作れば、FBIは際限なくスマフォを検閲する権利を取得できる。
FBIの狙いは明らかだ。
彼らが機密を守るなどと、誰が信じるだろうか。
なんせ、他人の国の指導者の会話を傍聴することなんてなんとも思わない連中である。
・・・・・・
じゃあ、アップルは個人情報を守るために戦う正義の味方か?
ぼくはこの展開を見て、出来レースのような気がしてならない。
FBIもアップルも両方とも正義の味方を演じているのである。
アップルが勝てば、アップルの販売が伸びる。
FBIが勝てば、テロリストはスマフォを使えなくなる。
結局は、アメリカの一国支配を目指す猿芝居に過ぎないと見るのは、ぼくがひねくれているからだろうか。