ボスフォラス海峡を行きかう船、丘に点在するモスク群、バザールなど、世界のどこにもないエキゾチックで活気に溢れた街で、一度訪問したらその魅力にハマることは間違いないでしょう。
観光地化され過ぎてしまったのは残念ですが、ローマと同じで、魅力ある都市の逃れられない宿命でしょう。
只只圧倒されるでしょうが、冷静に地理的要素を見てみると、戦略上も、貿易上もこれほど優れた立地はない都市といえるでしょう。
ご覧の通りアジアとヨーロッパを結ぶ接点です。
ピンポイントでここを通らなければならないという立地は憎らしい(?)くらいです。
東西ばかりが着目されますが、南北でもこの位置は重要です。
ボスフォラス海峡をご覧になれば分かるとおり、まるで自然が造った運河です。
この海峡を通って、黒海沿岸の農作物がイスタンブールにもたらされるのです。
さらに、特徴的なのが、この都市の防衛力。
海峡に突き出た三角形の二辺は海で守られ、残りの一辺を城壁で守りさえすれば、防衛は完璧です。
この城壁と海で守られた区域は十分な広さの街を形成します。
この城壁を越えるのは至難の業です。
海側の攻撃も金角湾の入り口を鉄鎖で封鎖すれば容易に侵入を防ぐことが出来ます。
正に難攻不落の要塞です。
事実、何度も囲まれながら陥落したのは2回のみです。
東ローマ帝国が1100年の長きに渡って存続し続けたのはこの地理的要素のおかげです。
見逃されがちですが、東西ローマ帝国の寿命の長さにこれほどの違いが生じたのは、食糧問題があったことも忘れてはなりません。
上でも触れたとおり、ボスフォラス海峡を通って黒海沿岸から入る小麦に加え、東側のアナトリア半島から入る農作物や肉の供給源が隣接していたことです。
確かに西ローマの滅亡は外敵による侵入が最大の要因でしたが、食料供給源であった北アフリカが手から離れた時点で、西ローマ帝国の命運は尽きていたのかも知れませんね。
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以上、ローマとイスタンブールについての比較は、ぼくが勉強したものの寄せ集めであって、独自に思いついた要素は何もありません。
でも、映画と同じで、読んでから観るか、観てから読むかのちがいであって、こうやって旅行した時からだいぶ経った後でも、興味は減るどころかますます増すばかりです。
それが旅行の面白いところじゃないでしょうか。