・・・・・・っということで、横浜のマンション傾斜事件の責任体制はこうでした。
三井不動産レジデンシャル (デベロッパー:施主)
↓
三井住友建設 (ゼネコン:元請)
↓
日立ハイテクノロジーズ(一次下請け:タブン建材を扱う商社的なピンハネ機能?)
↓
旭化成建材(二次下請け)
↓
どこかの三次下請け
この中で集中砲火を浴びているのは旭化成建材です。(ヤッパリね)
事件発覚後いち早く火消しに動いたのは三井不動産レジデンシャルでした。
「全棟建て替えます」という発表は旭化成建材(旭化成)に建て替え費用を全額押し付けて、自分はサッサと逃げようとする見え透いた魂胆ですね。
これは早過ぎる発表だとぼくは既に指摘したとおりです。
杭の打ち込み不足がこれからどんどんと発覚し、そうなれば過去に遡って全てにおいて建て替えしなければならないことになるからです。
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その後の経過はぼくが予想した通りとなっています。
旭化成は工事担当者個人の責任に押し付けようとして、過去の調査をこの責任者に限ろうとしました。
ところが、データ改ざんはこの責任者だけではないことが発覚。
すると、責任はくい打ち工事を下請けに出した元請のゼネコン(三井建設など)の責任にならざるを得ないのです。
これから、ボロボロ出てくるでしょう。
その度に全国のゼネコンは血の気が失せて青くなるのです。
こういう展開になって、「全棟建て替え」は現実的な選択といえるでしょうか?
出来ないでしょ?
・・・っで、どういう言い訳をするかというと、「安全率」以内であるからダイジョーブとなるのです。
安全率とは、想定の地震の3倍の強度を想定して設計しているというものです。
その証拠に、横浜以外に傾いていないでしょ?・・・となるのです。
じゃあ、そもそも安全率ってナンだ?でしょ。^m^
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何度か書きましたが、ぼくも建設工事に係わった経験があるのです。
ぼくが係わった構造物が海外に二つ(その内一つは現場代理人)、日本に一つあるんですヨ。(^^ゞ
どれもコンクリートを使った工事ですが、その精度は「いい加減」の一言。
一度コンクリートを打設(型枠に流し込むこと)すれば、外からは中がどうなっているか判りません。
このことを書き出したら細かくなってしまうのですが、積極的に手抜きする気はなくてもいろいろな事情で設計どおりには施工できないものなのです。
その理由は、工事が全部現場で行われるからなのです。
工場で予め精密加工して現場に届けて組み立てる鉄骨などとは違い、コンクリート構造物は、測量の精度、鉄筋の組み方、型枠の精度、支保工(型枠を支える仮支え)の強度、コンクリートの強度、養生(コンクリートを打ったあとの温度と湿度管理)など全てが現場で行われるのです。
工事に係わる作業員の練度、気温、湿度によっても出来上がりが異なります。
そんな、不確定要素のために安全率が設けられているのです。
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ぼくの経験から言うと、設計どおりに現場で製作するのは至難の業というより、不可能なのです。
すると、安全率以内だからダイジョーブだという気持ちになるのです。
コンクリートが固まった後はとんでもなく硬くて重くて、膨大な量になるのです。
それを、多少の工事ミスがあるからといって、全部壊して作り直しますか?
絶対にしませんよね。
安全率以内だからダイジョーブでしょ?
万が一壊れることがあっても、そのときは自分は定年後か死んだあとサ。
土木工事に係わったことのある人間に、こういう悪魔のささやきに負けなかったという人は皆無です。
そう断言して構いません。
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問題があるとすれば、工事関係者の心の中でその安全率のハードルをどんどん下げてしまったことでしょう。
ハードルを下げる要因は、工期厳守であり、工事費削減であり、裏付けのない経験値なのです。
今回の事例は建設工事に関係する全ての人が忸怩たる気持ちに駆られていることでしょう。
全員が有罪なのです。
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次に考えられる最悪の展開は、役人に責任が及ぶことです。
横浜の事件は「民間工事」です。
これが「公共工事」になれば、責任は役所に及んでくるのです。
公共工事は監督責任はそれを発注した各役所が持ちます。
当然工事はゼネコンに発注するのですがゼネコンから上がってくる施工計画書の承認、工事中の現場立会い、施工後のデータの管理は役所が監督責任を持ちます。
ぼくが経験した30数年前は、これら役人をゴルフに連れて行ったり、飲ませたりして接待攻勢をかけて骨抜きにするのが現場代理人の役目だったのですが、今は接待は禁止されているようですね。
毎日冷や冷やしているのは、役所でしょうね。
今はコンサルタントがやっているのかな?
(この辺は工事から離れて30年以上なので分かりません。)
もう旭化成建材一社の問題ではなくなりました。
いわばパンドラの箱を開けてしまったのです。
どうやって蓋を閉めるかぼくには想像できません。
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ただ知ってほしいことは、土木工事(建築も)はいい加減だということです。