リペリングについて | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、ヘリコプターのパイロットライセンスを持っているので、ちょっとばかり今回の救出劇についてコメントを書きます。

何がいちばん難しいって、ホバリング(空中停止)です。

お分かりの通り、ヘリコプターのライセンスを取得するにはホバリングが出来ないと先に進めません。

一方飛行機は、スロットルさえ開けば離陸できます。

ヘリコプターは地上から先ずホバリングで離れなければ、それから先のマニューバ(操縦)が出来ません。

それでも素質によって、だいたい8時間前後で出来るようになるものです。

10時間を超えた人をぼくはあまり知りません。

んなら、簡単じゃんと思われるかも知れませんね。

そう、自転車と同じく、一度覚えれば二度と忘れません。

ところが、ホバリングは奥が深いのです。

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今回のように救助のためにホバリングするなんて、ぼくは絶対にイヤですね。

あの細いワイヤーに人を吊るして昇降させるんですよ。

あり得ませんね。

たぶんお分かりだと思いますが、ホバリングするにはリファレンスポイントを見つけなければなりません。

要するに自分の空中での位置を掴むための、動かない地上の目標ですね。

先に述べたように、ヘリコプターライセンスを持っている人は誰でもホバリングが出来ます。

でも、それは「なんちゃってホバリング」なんです。

それはせいぜい離着陸するためのホバリング技術です。

ある程度の対地高度をとって、空中の一点で停止するなんて、神業なのです。

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TVのヘリコプター救助の映像を見て、なんでノロいんだと思った人が殆どでしょう。

サッサと吊り上げて救助しろよっ!!・・・でしょ?

でもね、空中の一点で静止するためには、風の向きや強さによっても違うのです。

密度高度といって、温度や湿度によってもヘリコプターの性能は大きく影響されます。

さらに、今回のような濁流。

川のように水が流れていると、パイロットは自分の位置をつかみにくいのです。

空間識失調(ヴァーティゴ)に陥るのです。

さらに、障害物。

電柱にしがみ付いたオッサンの救出場面。

手間取ったですよね。

あれは、風向き、と電線の位置に神経を使ったのです。

吊り上げている時にワイヤーが電線に絡まったらどうします?

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パイロット以上にリスクが大きいのが吊り下げられて昇降する隊員。

世の中、様々な職業があると思いますが、リペリング降下する役目だけは絶対にイヤですね。

ちなみにリペリングとは、ヘリからワイヤーを使って人員を昇降させる科目を言います。

命がいくつあっても足りない。

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今回はそのリペリングのコンテストのような様相を呈しましたね。

たぶん、ヘリ仲間の間では伝説になることでしょう。

オレはあの時、何人を救助したんだって・・・ね。

今回目立ったのは自衛隊ですね。

リペリング訓練しているのはそれ以外に、消防航空隊、防災ヘリ、警察航空隊、海上保安庁があります。

彼らは、出動に備えて日ごろリペリング訓練に明け暮れています。

ぼくら一般市民にとっては、そんなことは知らないでしょう。

助けてくれてアタリマエ。

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そうそう、ホバリングは難しいと書いたばかりですが、自動ホバリングという装置もあるのです。

海上でリファレンスポイントが取れない海上保安庁は必須の装置ですね。

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なんか、いろいろダラダラと書きましたが、今回の災害はとても良い実戦訓練になったと思いますよ。

さて、いちばん言いたかったこと、

ぼくなら絶対に必要な事態でない限り、リペリングで救助されたくないですね。

人生に一度、ヘリコプターに乗ってみたいなんて気持ちで救助要請するのは止めてくださいね。

水が引けるまで待つか、あるいはボートによる救助をオススメします。