
完全に霧が晴れているのではないけれど、車窓から正面に山頂を隠した南アルプスの山並みは見える。
まだらに雪を残した山腹から、霧が蒸気のように吹き出している。
目に映る風景の全てが湿っている。
だが、色彩を失っているとはいえ、冷たい感じは与えない。
いくら山奥とはいえ、春を忘れているわけではないのだ。
あと半月もたてば、桜が咲き、山肌は春霞に覆われるのだ。
・・・・・・
松本で篠ノ井線に乗り換える。
次に来るときは、城に入館しよう。

3両編成は思いがけず乗客があった。

しかし、優先席に座る若者がいない。
田舎の良いところだ。