【エクソダス】 | so what(だから何なんだ)

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そんなお年頃。
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・・・・・・っということで、【エクソダス(Exodus)】。

「え?クソ出す?」ではない。

ゴメン

出エジプト記である。

・・・であると言われても分からない人が多いと思う。

旧約聖書の世界である。



この物語は、キリスト教の世界の常識中の常識である。

そんな映画をぼくら日本人が大画面の映画館で観る。

(たぶん)分からないことダラケだろう。

こういうぼくも分かっているとは言いがたいでしょう。

だからか、映画館はガラガラである。

それでも、ぼくはこの映画を評価したい。

・・・・・・

旧約聖書の世界を現実のように見せる。

いまの技術ではそれが可能なのである。

イナゴが町を襲い、大河が血の赤で染まる。

そんなことを映像として表現するなんて、朝飯前だ。

海が割れるシーンなんて、観客は期待しちゃぁいない。

期待するのは、必然性である。

その点、リドリー・スコットは期待を裏切らなかった。

人間としてモーゼを描ききったのである。

・・・・・・

モーゼの物語を映画にしようと発想した時点で、これ以上の映画は作れなかっただろう。

流石にリドリー・スコットである。

そして、流石にクリスチャン・ベールである。

旧約聖書の、言っちゃぁ悪いが、御伽噺の世界を、これだけリアルな世界に描ききったのである。

その情熱に乾杯したい。ビール

・・・・・・

さて、映画の解釈である。

モーゼは現実的で、神を信じない存在として描かれる。

ところが、様々な葛藤を経て、信仰心に目覚める。

そこんところがこの映画のミソだろう。

そう、そこんところだ。

そこんところがこの映画の全てだ。

残念ながら、リドリーの意図を汲み取った観衆は多くはなかったのではないか。

ぼくは、この映画好きですよ。

・・・・・・

【蛇足】

この映画の中の「ヘブライ人」って、ユダヤ人のことなのネ。

こんな宗教的なメッセージを込めた作品を、何で今の時期に公開するのか、その意義を聞きたい。

ねぇ、リドリー。