・・・・・・っということで、読んでもまったく役に立たない話し。
個人的な記録として残しておきます。
オフクロは株をやっている。
50歳の頃始めたので、かれこれ36年も株を売り買いしている。
証券会社の担当者より長いことになる。
いま彼女を担当している○○証券の担当者は40歳の中堅だが、彼が5歳の時からオフクロはやっている計算になる。
だから、彼女の経験年数からすれば、彼なんぞはひよっ子である。
そんな担当者がオフクロに、この株はいまが売り時なんてアドバイスしても、オフクロは簡単には応じない。
彼がその理由を説明しても、必ずいくら以上になるのでそれまでは絶対に売らないなんて抵抗する。
そして、実際に彼女の予想通り、その値段まで上昇するのだから、担当者はたまったものじゃない。
もちろん、彼女の読みが全て当たる訳ではない。
そんなときは、あと10年も待っていれば絶対に上がると仰る。(@_@。
・・・・・・
証券会社では80歳を過ぎた顧客に対して、株の売り買いを積極的に勧めることを禁止している。
なぜなら、そんなボケている老人を相手に、口車に乗せて騙していると世間から見られるからである。
時々、担当者から重要な説明があるのでオフクロと同席してくれと依頼されることがある。
息子が同席していれば、理屈を分かってくれるだろうと思うからである。
それで何度か同席したことがあるのだけれど、オフクロは担当者と丁々発止で最新株価傾向を論じ合っているのである。
素人のぼくが聞いていて分からない話も沢山出てくる。
相手はそろそろ安全な運用をしてはどうかと勧めるけれど、オフクロはそれじゃ詰まらないと譲らない。
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この間なんか、上司を連れてきてオフクロを鑑定させたことがあった。
得意客とはいえ86歳の老婆。
上司からオマエ大丈夫なんか?と質問されていたに違いない。
上司がオフクロを面接する場が、同時にオフクロが上司を面接する場になった。
横でそのやり取りを聞いているぼくは、オフクロの駆け引きの上手さに舌を巻いた。
もちろん、合格である。
逆に、オフクロは上司の神経質な点が気になって、問題ありと判定した。
いやはや、老いて頭脳明晰なのも困ったものである。
当分オフクロの株道楽は終わりそうもない。
・・・・・書き出しのとき考えていた内容と全く別物になってしまった。