・・・・・・っということで、たまにはこういう小劇場向けの映画も観なければバランスが取れない。
何とのバランスかというと、アメリカの観客動員数だけを目論んだ薄っぺらい映画とのバランスだ。
バカバカしいほど製作費をつぎ込んだ映画の役割を否定している訳ではない。
あくまでバランスの問題だと言っているだけである。
さて、この作品はドイツ映画。
しかも、白黒映画である。
全く金がかかっていない。
かかっていない分は、俳優の演技力、カメラワーク、セリフ、ストーリーで補わなければならない。
観客に観て損はなかったと思わせる作品にするには、、必然的に人間の心の描写に入らざるを得ない。
小劇場向けの作品が成功するか失敗するかは、人間の心をどれだけ上手く表現し、鑑賞者に考えさせるにかかっている。
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ちょっと前置きが長すぎたかな。
この点、この作品は概ね成功していると思われる。
ベルリンという街は何故か白黒の映像が似合う。
華やかさに欠けているからだろう。
そこに住む人間たちの心もやはり陰鬱であるべきだ。
主人公は若いのに、全ての点で行き詰っている。
彼が出会う数々のベルリン人も皆なにか行き詰ってフラストレーションを抱えている。
行き詰っている理由はそれぞれ、
そのフラストレーションを吐き出す方法もそれぞれ。
過去のトラウマによるもの。
夫婦生活によるもの。
仕事の詰まらなさ。
恋人とのすれ違い。
不運の連続。
マンネリ化した毎日。
ホントーは相手を慈しみ、触れ合いを求めているのに、それとは反対につっけんどんに接してしまう。
主人公のツイていない一日を通して、ベルリンで生きる不器用な人たちを描いている。
そんな映画を観たければ、ドーゾ。