・・・・・・っということで、太宰治の次は芥川龍之介シリーズ。(^^ゞ
【羅生門】
もちろん、初めて読むのではない。
少なくとも、3度は読んでいる。
学生の時、読書感想文を書かされたこともある。
でも、こんな物語だったっけ?
そのときどんな感想文を書いたか全く思い出せない。
短編だけれど、やはり傑作である。
様々な感情が湧いてくる。
そこで、還暦を過ぎた感想文。
善から悪へ踏み込んでしまう、その瞬間を捉えている作品だということ。
人間というものは、生きるか死ぬかの選択の時、建前をかなぐり捨てて本音に走るその悲しさ。
【鼻】
結局のところ、肉体的な問題ではなく、心の問題だということ。
本来なら邪念から超越している僧侶を持ってくるところに芥川の意地悪さを感じる。
夢が叶ったとき、人間は幸せを手に入れるどころか、より不幸を背負ってしまうその皮肉。
【芋粥】
テーマは【鼻】に似ている。
物欲(このケースでは食欲)を満たした途端、その正体は苦痛でしかなかった。
実は物欲では満たされない。
あくまで精神的なものがベストである。
そこのところを知るには、教養が必要ではないだろうか。
【手巾】
これはあまり有名ではない物語だろう。(タブン)
なかなか、意図を読み取るのが難しい内容。
日本人はその美徳上の特質を、「武士道」によって説明しようとする。
タブン間違いないだろう。
だがこの物語では、西洋人の書いた本の中に、同じ美徳を発見するのである。
そこでこの東大教授は心が乱されてしまうのである。
・・・・・・
たった35歳で没した早熟の天才。
彼の世界に62歳のぼくがダイブしてみたいと思う。
(^^ゞ