・・・・・・っということで、ぼくの名前をガイジンは正しく発音してくれない。
そういう人って多いんじゃないだろうか。
いちいち修正するのもメンドーだから、「○○」と呼んでくれってな妥協をするほうが楽だ。
発音が出来ないのは仕方がない面があるけれど、変な意味にとられるのは困る。
有名なのが「カツオ」とうと、イタリアでは恥ずかしい意味になってしまうらしい。
・・・・・・
昔々、ある会社の社長とアメリカに出張したことがある。
彼の名前を早口で言うと、英語では困った意味になってしまう。
初対面のアメリカ人の中には、社長が名前を言うとちょっと変な顔をする人が時々あった。
念のために、ぼくはゆっくりその名前を区切って繰り返すことにしていた。
何故ならその名前は「臆病者」という意味の発音にとても近かったからである。
気心の知れた相手には、小声で「Not coward」と付け加えると、分かったとウインクを返してくれたものだった。
驚いたのは、社長と飲んでいるとき自分の名前は英語の「勇敢な」という意味になるんだと得意そうに語ったときだ。
誰かが気を利かして正反対の意味を教えたのだろう。
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その社長の思い出として、やはり飲んでいるとき、彼が「カルピスは英語では変な意味になるんだぞ」得意そうに語るので、「Cow piss」の小話でしょ?と先に答えてしまったのだ。
知らないフリをしなかったぼくも悪かったのだが、その社長が予想外に気分を害してしまったのには閉口した。
・・・ってな、誤解を生じやすい日本語の話でした。