バスの移動も慣れて油断していたんでしょうね、7時半にソフィアを出発したまでは良かったけれど、昼前には着けると思っていた。
念のため休憩の時に運転手に何時頃着くか聞いてみた。
いやなんとも、この運転手の無愛想なこと。
全く英語が分からないのをいいことに、あからさまに不機嫌な態度で何やらまくし立てる。
そこをなんとか受け流し、ヤツが腕時計の12時を指すところまでは誘導出来た。
12時なら予定通りで、安心する。
ところが12時を過ぎてもバスは人家のない丘陵地帯を走りつづける。

ラベンダー畑ね。
隣の兄ちゃん頭に傷痕があり、ナンか恐そうで聞けない。
過ぎ去る道路標識を見てもキリル文字で読めない。
Burgasという標識もたまにあるが、何キロとは書かれていない。
ホンマ旧共産国は不親切極まりない。
それでも、1時近くになってブルガスに到着、最初の停留所に止まる。
4人ほどしか降りないから、まだ先に大きなバスターミナルがあると勝手に解釈。
これだけの大きな街だから大勢降りると思うじゃないですか。
でもなんか嫌な予感がする。
隣のコワモテの兄ちゃんにここはブルガスか?と聞くと、そうだと答える。
もうちょっと先の駅に止まるのかと聞くと、ここで降りるしかないとの返事。
慌てて飛び降りた。
何だ、英語もバッチリ、良い兄ちゃんだったじゃん。
あのまま乗っていたらどうなっていたことか。
飛び降りたは良いが、ここどこ?状態。
バスを待っているオバチャンにパソコンの画面の地図を見せ、いまどこだ指差してくれとお願いする。
やおらオバチャン、バッグから老眼鏡を取り出す。
分からない。
だが、ユニバシー?だけはわかるらしく、裏の道をまっすぐ行けば着くという。
この地図にあるコレがユニバシーね。
そこを基点にアパートの位置が特定できるので、一歩前進である。
途中、5人くらいに聞いて裏をとる。
人に聞くなんて、もう抵抗全く無し。
でもみんな年齢を問わず英語ダメね。
ユニバシーに到着。
なんてことはない大学ね。
そこからアパートまでは何となくめぼしをつける自信があった。
ところが店の人を中心にアパートの名前を聞くが、誰ひとり知らない。
どこもアパートだらけで手掛かり全く無し。
パソコンの中に電話番号が入っているのだけれど、当然ネットにはつながらない。
困った。
2時の約束の時間が近づいている。
そこに郵便受けを見に玄関からヒョッコリ出て来たおじさんに、このアパート知らないかと聞いても、首を横にふるばかり。
たぶん住所も電話番号も知らずに探すなど、非常識だといわれたんだろう。
全くその通りである。
だけど、このおじさんが救世主だったんですね。
ひょっとして・・・と前のアパートを見上げ、携帯で電話をかけはじめた。
そのアパートを見ても何の看板も出ていない。
一体どこを見てかけたのか謎。
すると、相手は2時だと言っているぞというから、ここに間違いなかった。
携帯の番号を見せ、メモるように言われた。
なんていう親切な人なんだろう。
この人に偶然出会わなかったら、間違いなく途方に暮れていたことだろう。
ナンか神の存在を信じそうになった。
2時をだいぶ過ぎてやって来たオーナーに見付けるのに苦労した、どうして看板出さないんだと聞くと、
「だって、アパートだもん」っとアッサリ答えられてしまった。
まあ、1800円/泊だから、このくらいの苦労はしてアタリマエなんでしょうね。

シャワーを浴びるとトイレがびしょ濡れって、よくあるんです。


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