......っということで、オヤジが足を骨折して以来、ほとんど寝たきりの状態に近づきつつある。
入所前は掴まり立ちができていたのに、今ではベッドの上に起き上がって座ることさえ出来なくなってしまった。
ホーム側では歩行訓練はサービス外なので、別の施設に行かなければならない。
骨折箇所が治癒するまでに、オヤジの筋肉は急激に衰え、歩行訓練もできない状態に。
痛がってサボった本人も悪かったのだが。
......
さて、たまには外の空気でも吸わせてやろうと思い、車椅子に乗せることにした。
今までは介護師任せで見ているだけだったが、たまには自分で乗せてやろうとチャレンジしてみた。
ベッドのわきに車椅子を置いて、ブレーキをかけオヤジを抱き抱えてっと。
ありゃ、持ち上がらない。
両腕を引っ張るのは痛がって無理。
腕を首の後ろに回し起き上がらせようとも、オヤジは全く非協力的。
どうにか上半身を起こしたが、今度は自力で起きた状態をキープできない。
これを車椅子に乗せるなんて至難の業。
よっやくベッドの端に腰掛けさせ靴を履かせる。
ここからが問題だ。
前からオヤジの背中に手を回し、ズボンの上をガッッチリ掴み、力任せに持ち上げ回転する。
動かん!
「オヤジ、ベッドの手すりから手を離せよお~」っと叫ぶが、オヤジ理解せずますますしっかり握って離さない。
まるで赤ん坊だが、体重が全然比較にならない。
ぼくだって腰痛持ちだ。
カミサンが車椅子を固定していてくれなかったら、ぼくも入院の憂き目に遭っていたことだろう。
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