・・・・・・っということで、長女が昔のウルトラマンのDVDを友人から借りて観ていた。
当時の特撮のスゴさ、出演している俳優がみんな真剣な演技をすることに新鮮な驚きを覚えるそうだ。
お決まりの怪獣が出てきて、手当たり次第に建物を破壊していく場面を見てハタと思いついた。
こうやって怪獣たちが街を破壊するのって、日本独特のものじゃないだろうか。
その代表格がゴジラだろう。
国会議事堂とか、東京タワーは何度彼らに壊されたことか。
本来なら何とけしからんことをするかと怒るべきなのだろうけど、観客はそういう気持ちより、破壊する快感を味わっているというのが正直なところだろう。
壊す対象が立派であるほど、高価なほどその快感は増すのである。
ゴジラが外国で人気を博したのは、彼らが知らなかったこの快感が理由ではなかろうか。
・・・・・・
さて、日本は建物を直ぐ壊して新しい建物に作り変える。
それは住居に限らない。
高層ビルだって、有名建築家が設計した文化的価値があるものまで、平気で立て替えてしまう。
そもそも日本人には100年も経った家なんて、ぼろ家としかみなされない。
100年200年なんてアタリマエのヨーロッパの建物とは大きな違いだ。
・・・・・・
だが、待てよ。
日本は火事が多い。
火事は江戸の華とまで言われたくらいだ。
火消しの連中は、火事が起きたとき、延焼を防ぐために家を壊していたではないか。
ならば、壊しやすい家でなくてはならない。
こういう発想はヨーロッパ人には絶対に浮かばないはずだ。
東京に限ってみても、江戸時代は何度も大火が起きたし、大正時代も大震災で廃墟になった。
東京大空襲でも完全に破壊尽くされた。
今度の東日本大震災のように、巨大な地震を何度も味わってきた国である。
建物なんか壊れるのを前提に考えたとしても不思議ではない。
いまの住居だって見かけは立派かも知れないが、重厚さとか芸術性は全く考慮に入れていない。
快適か、便利かだけだ。
建て主も、すぐに飽きて建て替えるものだとの前提で新築している。
・・・・・・
やはりゴジラは日本で生まれるべくして生まれた怪獣なのだ。