・・・・・・っということで、無謀だがスロベニア人について論じてみたい。
親切の一言に尽きる。
こんな親切な国民いままで経験したことがない。
大げさかもしれないが、日本人より親切だ。
困っているようなそぶりを見せると、必ず声をかけてくれる。
例えばリュブリヤーナ駅のバスの乗り場の窓口で、ブレッドまでの切符を買おうと並んでいた。
3列あるのだが、例によってぼくの並んだ列が一向に進もうとしない。
他の2列はドンドン消化して短くなっていく。
外国でもぼくのマーフィーの法則は健在だったとウンザリしていると、後ろに並んでいたオバサンが、この列は定期券の列だから時間がかかるのよ、今だったら一番端っこの列が早いわよと教えてくれた。
それも完璧な英語で。(@_@)
お言葉に従って端っこの列に並ぼうとしたが、結構な長さの列ができていた。
それを見ていた、係員と思われる若い兄ちゃんが寄ってきて、列の先頭のオバサンに、たぶんこの外国人は知らずに別の列に並んでいたので、先頭を譲ってくれないかと言ったと思う。
すると、先頭のオバサンは快くぼくに先頭を譲ってくれたのだ。
そんなこと日本であり得ます?
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同じく、昨日もバス停で時刻表をどうやって理解するのか首をひねっていたら、そばにいたオジサンが、これもまた完璧な英語で、どこに行くのか聞いてきた。
Lesce駅に行きたいのだがと答えると、15分おきに来るから心配ないよ。
もし、どうしても急ぎだったら、そこにある乗り合いTAXIなら2ユーロもあれば駅までいけるよと教えてくれた。
ホテルでも、わざわざインターネットからバスの時刻表をプリントアウトしてくれた。
最初のホテルでも、旅行者が困りそうなこと、得をしそうなことを微にいり細にいり教えてくれた。
もういいよと言いたいくらい。
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これも思い込みかもしれないが、若者がとてもいい表情をしている。
イケメンが多いかどうかは別にして、人懐っこそうでいて、ハニカミ屋のような表情をしているのである。
なんというのかな、他の国ではとっくの昔に忘れ去られてしまった若者の表情というのかな。
まあ、独立するときは銃を持って戦ったのだが。
それと滅多なことで怒りそうもないのである。
これもバスの運転手だったが、日本人のカップルがやって来て、往復切符だったら安くなるだろうとしつこく繰り返したが、ニコニコ顔で往復切符自体が存在しないと根気よく説明していた。
ちなみにこの二人の日本人は、旅なれてくるとよくあるパターンで無礼に振舞うのである。
最初はビビっていたくせに、変に自信が出てくると、旅の恥はかき捨てとばかりに横柄な態度に出るのである。
ガイジンからすると、そんな態度はすぐにお見通しで、バカにされているとも知らずに。
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それにしても、この英語能力はいったいどうしたことなのだろう?
スロヴェニア人はほぼ全員英語が喋れると思われるくらい。
それも、相当レベルの高い英語を話すのである。
昨夜、TVを見ていてそのヒミツが分かったような気がした。
英語の番組が多いのだ。
殆ど英語といっていいくらい。
映画やドラマ、ドキュメンタリー番組には字幕が付いている。
まあ、独自の番組制作能力というか予算が少ないので、外国のものを輸入しなければならないのがその背景に違いない。
日本人は親切すぎて何でも日本語に翻訳したり、アフレコ技術が進みすぎているのが、英語能力を獲得する足を引っ張っていると思う。
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スロヴェニアという国自体が、1991年6月に独立したばかりの新生国。
それまで独立を一度も経験したことがない。
面積は四国と同じくらい。
人口はたったの205万人程度だ。
その国名からも分かるとおり、スロヴェニア人90%の国だ。
6世紀頃移り住んできた南スラブ系民族が祖先だ。
いかんせん小国、ドイツに助けを求めたり、オーストリアのハップスブルグの長い支配が続いたり、クロアチア人、セルビア人との共同国家であった旧ユーゴ時代があったり。
彼らがスラブ人の国家を如何に切望していたか、その歴史を知らずにスロヴェニアという国家は理解できない。
貧しいなりにも2004年にはEUにも加盟、ユーロが通用する数少ない旧ユーゴの国家となっている。
要するに、これからの若い国家なのである。
観光にも力を入れなければならないことは、国民全員が知っている。
日本人がしばし忘れてしまっていたエネルギーを感じるのである。
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旅行者にとって、とても居心地のいい国なのです。
・・・天気がよければね。(^_^;)