・・・・・・っということで、ファーロの街をフラフラとしていたら、猫がやたら寝そべっている場所に迷い込んだ。
犬もそうだが、基本この国は放し飼いのようだ。
その先に行くと、行き止まりの袋小路だった。
なにやら壁にポスターが貼ってある。
Fadoの文字が目に付いたので見ていると、奥から黒ずくめのスカした兄ちゃんが出てきて、これからポルトガルギターの生演奏をするから聴きにこないかと誘われる。
入り口の広場からは海が良く見え、海面に太陽がキラキラ反射している。
開始まで5分だということなので、いろいろと駄弁っていると、オランダ人のオバチャンが二人やってきた。
室内にポルトガルギターが置いてあったので、触ってもいいかと聞くとドーゾドーゾという。
触ってみて初めて分かったのだが、弦が2本ずつなんですね。
弦を張る糸巻きも、ギターとは異なって複雑になっている。
インドのシタールの西洋版ですねと彼が言う。
そういわれてみれば、シタールのように金属的な音がするわけだ。
いくら位かと聞くと、30万円くらいするそうだ。
もっといいのは40万円以上して先端の彫刻が凝っているもの。
まあ、彼の宝物であることには違いない。
いつごろから演奏を習い始めたのだと聞くと、14歳のときからだという。
案外遅いものね。
聞きもしないのに、彼は42歳だと教えてくれた。
もう十分自分は年寄りだみたいな態度だったので、ぼくは何歳に見えるか聞いてみた。
かなり真剣に観察した後、44歳?と本気で当てにきた。
60歳で、もうリタイアしていると言うと、ホントに驚いたようだった。
たぶんカミサンだと思うが、ぼくが60歳だなんて信じられる?なんて言いながら二人して驚いてくれたので、久しぶりに嬉しくなってしまった。
・・・・・・
さて、いよいよ出し物が始まった。
鑑賞料は一人5ユーロ。
観客はオランダ人のオバサンを入れて3人。
プロジェクターを使ってビデオを流し、ポルトガルギターの歴史から始まった。
一通り終わると、彼の演奏が始まる。
上手い。
相当上手いし、自分も上手いという自信にあふれている。
細かいところでは弾き間違いなんかあるのだろうが、音が複雑に混ざっているので判らない。
演奏スタイルは、ちょっとナルシストっぽい。
それが終わると、またプロジェクターによる解説ビデオ。
そしてまた演奏。
ホンマにいい勉強になりました。
・・・・・・
こんなふうに、袋小路に迷い込んでくる観光客を待ち伏せて商売しているのだろう。
いまはオフシーズンだが、夏になると面白いように客が入るんだろうな。
都会でギスギスしながら演奏で飯を食うより、こういうのんびりしたやり方も一つのビジネスモデルだと感心したしだいでした。(^o^)丿












