【向田邦子の遺言】 | so what(だから何なんだ)

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向田邦子本人の作品かと思ったら、妹の和子の書いた本であった。

家族に宛てた極めてプライベートな「遺書」を公開している。

そこまでするか?と、釈然としない気持ちを持つのは私だけではないだろう。

その遺書も、正式な遺書ではなく、思いつきのまま走り書きしたような内容なのである。

良いように取れば、向田邦子という人物を知る上での貴重な一級資料とも言えよう。

彼女の思い出を通して、本人の本質が語られる。

その本質で特に気になったのが、思いつきで行動しているように見えて、実は自分なりに先を読んでいたのだなと気付かさせられる点である。

この妹に対して、赤坂で居酒屋風小料理屋を経営させたのは、ものすごく深い思いやりが背後にあったのだと気付かされる。

いわゆる兄弟愛の強さというものである。

今更ながらだが、惜しい才能を無くしたというより、ホントーに魅力ある女性を亡くしたものである。