柔らかな頬 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、また読書感想。

第121回(平成11年度上半期) 直木賞受賞


【最初のプロットがどうも引っかかって、最後まで物語の世界に入れなかった。
不倫同士が、男性にいくら金があるからといって、北海道にわざわざ別荘を買って、お互いの家族を連れて一緒に泊まって、そこで目を盗んでまぐわるか?
あり得ないでしょ?

その非現実的な設定に読み進む興味の大半が失せてしまった。

まあ、着眼点はいいだろう。

こういうオチにするのもいいだろう。

だが、長すぎる。

長くするのは、登場人物の心理を丹念に描きたかったからなのだろう。

だが、長くしたために、いろいろな点に破綻が目立ってしまう。

この作家は、自分の中の観念の世界に浸りすぎて、実社会で経験を積むことが極端に少なかったのだろう。

それはそれなりに、独特な世界を作るから、読むほうは面白いと言えば面白いだろう。

だが、リアルな世界に生きる時間を、もう少し取った方がいいんじゃないかい?

下手すりゃ、悪い方に精神を病むぜ。 】


・・・・っと、読書感想は以上なんだけど、ちょっと付け足します。

ブログの中に巣食っている自己陶酔型のブロガーを「文学少女」なんていう形容で、ちょっとばかり揶揄したことがあったけれど、ふと他人事じゃないなァ~と気付いたわけ。

例えば、人付き合いがあまり上手くない主婦がいたとしよう。

ダンナにその日の出来事を話しても、芳しい反応がなかったとしよう。

そんな日ごろのストレスを発散するために、ブログにのめり込んだとしよう。

もともと文科系の大学を卒業したこともあり、文章を書くのが得意だったとしよう。

すると、読者から好意的な反応があったとしよう。

最初は恐る恐る書いていた文章も、いつしか自信にあふれる文章に変化したとしよう。

ああ、私の生きる世界はここにあったと、新しい自分を発見したと思ったとしよう。

・・・・・・・

そこであるとき、現実とはかなりかけ離れた世界で生きる自分を発見するのである。

ブログというバーチャルな世界に限ったことではない。

いわゆる文学少女(あるいはそれに近い文学青年)、あるいはゲームの世界に没頭する若者たち、AKBをはじめとするアイドルを追っかけているオタクたち、

彼らのことを悪く言うわけではない。

ただ、バーチャルの世界とは相容れない、現実の世界が歴然として存在することを見失ってはならない。

それだけだ。

以上、自戒の意味を込めて。