・・・・・・・っということで、『トゥルー・グリット』(原題: True Grit)をツタヤで借りてきた。
これは期待していた。
なんたって、コーエン兄弟監督、製作、脚本だもんね。
この兄弟が作る映画は、あまりハズレはない。
尤も、【ビッグ・リボウスキー】はハズレだったけれどね。
・・・・・・
やっぱ、西部劇はいいねぇ~
最近アメリカは西部劇を作らなくなっちゃったけれど、継続的に作るべきだと思うね。
なんたって、西部劇にはアメリカの(無邪気な)正義感の原点がありますからね。
昔はTVでも映画でも、名作の殆どは西部劇だった。
あの時代にアメリカは回帰して欲しいですね。
どういうことかというと、最近のアメリカ映画は殺伐としていますからね。
西部劇のいいところは:
男とはどうあるべきか、
親子の愛とは、
夫婦の愛とは、
弱者に対する思いやりとは、
自然のに対する畏敬の念とは、
人間の弱さとは、
人間の強さとは、
正義とは何か、
卑怯とは何か、
そして、
真の勇気(True Grit)とはどんなものであるか、
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それらを全て教えてくれることです。
コーエン兄弟が、なぜ、この時期に使い古された西部劇という手法を使って表現したいものはなんだったのか。
かなり前だったけれど、クリント・イーストウッドが【許されざる者】を撮った時も同じ思いが込められていたと思うのです。
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9・11のこの日、アメリカは西部劇の果たす役割をもう一度見直すべきじゃないだろうか。
ぼくら非アメリカ人は、西部劇を通して、アメリカの正義とは何かを刷り込まれてきた。
ところが、いまのアメリカの正義はどう見たって正義ではない。
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映画はとてもよく出来ていた。
ジェフ・ブリッジスをはじめ、新人の14歳の女優も、マット・デイモンも、まさしく適役だった。
個人的にはバリー・ペッパー(プライベートライアンで狙撃手を演じていた)が好きですが。