・・・・・・・っということで、硬い話のつづき。
こう書くと、企業家達は反論するかも知れません。
「おれ達だって、時代の変化を先取りするために、常に新しいことにチャレンジしているぜ。」・・・と。
特に、ホリエモンを始めとするベンチャービジネスの若きアントレプレナー【entrepreneur】たちは、強く反発するでしょう。
だが、ぼくは彼らがギャンブルとエンタープライズとを混同しているのではないかと心配しているのです。
「新しい分野にチャレンジする」とか、
「これからのビジネスモデルはコレだっ」
って宣言するのはカッコイイ。
でも、「社運をかけて」なんて意気込みでやられると、「ちょっと待ったぁ~」と言いたい。
ギャンブルの匂いがプンプンするのです。
だって、短期間に一攫千金を狙っているとしか見えない。
一発逆転、V字回復、こんな言葉に魅力を感じるのも無理ありません。
今の日本経済は先が全く見えない。
経営者としては辛い時期ですから、つい「投機的」なものに手を出してしまう気持ちは理解できます。
しかし、ここが踏ん張りどころ、本当の意味での経営者としての実力が試されている時期じゃないでしょうか。
先ず足元を見てもらいたい。
自分の会社は「なにを持っているのか」をもう一度真剣に見直して欲しいのです。
なにを持っているかとは、設備、資産とか有形のものもあると思いますが、
やっぱり人間じゃないでしょうか?
技術力、評判、経験、開発能力・・・それら会社を評価する上で重要なファクターは全て社員=人間が持っているのです。
そして、これらの人材でなにが出来るのか、なにが出来ないのかを正確に把握してほしい。
(ついでに、なにが不要かを判断することも大事ですがね。)
確かに、人間というものは期待されていた以上の能力を発揮するものです。
だからといって能力以上のものをベースに計画を立ててはならないのです。
もし、計画以上の成果が出たとすれば、それは儲けもの(ラッキー)と思わなくてはなりません。
決して、ラッキーな部分を最初から織り込んで計画してはいけないのです。
そこがギャンブルとは違うところなのです。
・・・・・・つづく。(あと1回ね)