・・・・・・・っということで、タイムマシーンがあったらどの時代に行ってみたいか?
と聞かれたら、ぼくは江戸時代に行ってみたいな。
日本の風景は素晴らしいと思う。
ただし、現代の風景はグロテスクな構築物や、土木工事によって破壊しつくされている。
それは、自然との調和を全く考えずに、無計画に造られているからだ。
いつから日本人は、そういう感性を無くしてしまったのだろう?
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東京の町を歩いていても、近郊を散歩していても、
「江戸時代の風景はどうだったのだろうなぁ~~~」と時々考えてしまう。
立ち止まって辺りの風景を見回し、出来るだけ人口構造物を取り除いて眺めるよう努力してみる。
かなり難しい作業だが、削り取られて団地で埋まった丘には雑木林が見えてくる。
コンクリートで覆われた土地には田んぼが見え、アスファルトの道には小川が姿を現す。
ビルで地形が分からなくなった場所には、茅葺の家々がひっそり自然の中に溶け込んでいる。
遠くを眺めると、富士山がくっきり見える。
江戸時代に日本に渡来した外国人は、日本の風景の素晴らしさに感嘆の声を上げたことだろう。
唯一その頃の日本の手がかりが得られるのは、浮世絵だ。
東海道五十三次の絵を見ながら、思いっきりイメージを膨らますのは、とても楽しい作業だ。
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そんなふうに、あの頃の日本を見てみたいと思っていたら、あることによってあっけなく実現してしまった。
あることとは、漫画である。
谷口ジローの描いた【ふらり】だ。
漫画なんてと思われるかもしれないが、
これはイイ。
絶対にオススメだ。
ベタを使わず、濃淡だけで描いていて、当時の江戸にまさにタイムスリップすることが出来る。
しかも、江戸に生きていた人間の息遣いまで感じさせてくれる。
芥川賞の小説を読むより、ずっと有意義な時間の過ごし方だと思うがどうだろう。