芥川賞をくれっ!! | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、いま読んでいる本の口調?を真似て書いてみる。

6月最後の日だとはいえ、暑い。

暑すぎる。

この暑さに俺の脳味噌はグダグダに溶けていく。

脳味噌のシワは完全に伸びきって、パンパンに膨らんでいく。

狭い頭蓋骨の中で、灰色の脳味噌はちょうど充填豆腐のようだ。

出口を求めて、にがりをくれぇ~~~

・・・・・・・っと叫んでいる。

早く、凝固剤を添加しないと、

ドロドロの脳味噌は、耳の穴から、

鼻の穴から次々と漏れ出てくる。

鼻血を押えるような格好をして、俺は叫ぶ

早くにがりをっ!!・・・っと。

・・・・・

ユラリ由良李由良利、石田衣良・・・

アスファルトの路面から立ち上る妖気のために、

俺を取り巻く世界全体が歪んで、真っ直ぐ歩くことも困難になる。

ムンクの叫び。

フラり富良李婦等利、石田衣良・・・

前方から、5人の若造が歩道いっぱいになって歩いてくる。

ドイツもコイツも腰からキーをぶら下げやがってチャラチャラ。

親のスネを齧っているくせに、

このクソ暑いのに、チョッキなんか着やがって、

個性を出したつもりだろうが、同じ、みな同じ、

考えていることは、女のことばかり、

仲良しぶっているが、

仲間の誰かが自分の彼女よりカワイイ子を連れてこないか

戦々恐々としてやがる。

まあ、こんな連中と付き合う女も同類。

同類哀れみの令・・・なんちゃってね。

こういう連中の真ん中めがけて突っ込むのは無意味。

納得はしていないが、歩道の左に避けて連中をやり過ごす。

いいかオメェ~~ら、ちょっとでも肩が触れたら、

まとめて、ボコボコにしてやるぜっ!!

・・・・・・っと、心でつぶやくだけの小心者の俺。

・・・・・・

ガキ共だけが悪いんじゃない。

見たまえ、いますれ違ったサラリーマン、

このクソ暑いのに、スーツを着てやがる。

それがジジイなら、干からびちまって、温度の感覚が麻痺しちまって、

夏も冬も同じ背広を着ているって、

それはそれで分からないでもない。

だが、オメェ~らはニュースを見ていないんかっ!!

そもそも、そのクソ暑くさい格好で客先の前に出たとき、

客からオメェーの常識を疑われるぜっ!!

見るからに汗臭い。

俺のように、上はポロシャツ、下はチノパン。

これって、これからの日本の正装ですぜ。

このあいだの東京地区全社員を前に朝礼をしたときも、

上下この格好。

ユニクロで上下を決めていたんだぜ。

まあ、会長は不服そうな顔をして、俺を睨みつけていたがな

・・・・・・

それにしても暑い。

6月の梅雨真っ只中の東京シチィーをポロシャツ+チノパンで彷徨する。

気が付きゃ駅のホームのベンチでうずくまっている自分を発見する。

この駅はどこ?

俺はどこに行こうとしているのか?

駅の構内放送が聞こえる。

最初は標準語の発音で駅名を告げるウグイス嬢。

次は何故か、女子高校生のイントネーションで駅名を発音するウグイス嬢。

どうも、違和感を持つ。

違和感満載だぁ~~~!!

どっちかに統一しろよっ!!

と、ワケもなく怒りを顕わにする俺。

どっちでもいいじゃねぇ~~~か

でも、ホームのベンチの床には、

吐しゃ物の痕跡が必ずあるだろう?

どの駅のどのベンチでも、必ずその痕跡はある。

だいたいベンチの端っこにあるのが共通している。

こういうのって、洗い流しただけでは消えないのだろうか?

胃酸の威力に改めて寒心する。

んン~~~ん、こんな強酸を我ら人類は体内で操っているのだ。

・・・・・・

何気なく乗った車両、

そこで、俺は後悔する、

シマッタぁ~~

シルバーシート:

英語表記では【priority seat】

or

seats for the elderly and handicapped passenger

〔「handicapped は差別語だ」という人もあるので注意〕

に座っている中年のサラリーマンを発見する。

見たくない。

でも、否応無しに奴らは視界に飛び込むように俺を待ち構えているのだ。


シルバーシートで大また開きしたり、コレみよがしに手荷物を置いて、

できるだけ自分の隣に座らせまいと防御線を張る中年のサラリーマン。

あぁ"~~~~~ヤダ矢田・・・石田衣良。

ほどなく、気の強そうなオバハンがつかつかとやって来て、

そいつの隣の空間に尻をねじ込む。

中年のサラリーマンはいかにも面倒クサそうに、少し横にズレる。

ところが、ホンノ少しだけなのだ。

そういった、シルバーシート上のささやかなバトル。

取るに足らない次元の低さ極まったバトルを眺めながら、

俺はため息を付く。

オメェ~~ら、くたばっちまえっ!!

本気で思う。

くたばれっ・・・・・・と。

・・・・・・

それにしても暑い。

こう見えても俺は電力不足に貢献しようと思っている。

少しでも。

だから、昨夜はクソ暑かったにもかかわらず、冷房を点けずに乗り切ろうとした。

ウソじゃないぜ。

だが、消灯してしばらく、

左足の膝に蚊が止まったような感触。

もしそうだったとしても、蚊の一匹や二匹、

吸う血の量なんかたかが知れている。

蚊に吸われたからって、輸血が必要になるわけでなし・・・

俺はそういう寛大な気持ちで眠りに就いた。

ところが、耳元でプゥ~~~~~ン

オメェ、膝の血を吸わせてやっただろぉーが。

俺の寛大な気持ちを察しろよな。

・・・・・・

えぇ~~イ面倒な。

また、ハエハエカカカキンチョールの登場だ。

たった一匹の蚊の為に、どれだけのエネルギーが消費されることか。

たかがプゥ~~~~~ンのために。

・・・・・・

結局、エアコン入れましたよ。

たかがプゥ~~~~~ンのために。

オイっ、オメェ~らはニュースを見ていないんかっ!!

オメェ~らのために貴重な電力を消費しましたよ。

あぁ"~~~~~ヤダ矢田・・・石田衣良。

・・・・・・っというのですが。

如何でしたでしょうか?

これで、芥川賞だぜ。

こんなんでイイなら、

ぼくはノーベル文学賞だぜ。

・・・・・・

欲しいなぁ~~~

ノーベル笑。

その賞金で、一生(そんなに長くはないが)ビールを飲んで幸せに暮らせる。

以上。