・・・・・・・っということで、ぼくは孤島の住人。
いくら沢山の人に取り巻かれていようとも、
笑顔で馬鹿話をしていようとも、
愛する人を抱きしめているときさえも、
ぼくはいつも一人っきり。
人に深く係われば係わるほど、ぼくの孤独の深さは増すばかり。
・・・・・・
そう、ぼくは孤島の住人。
毎日、ボトルにメッセージを封じて、海に投げ入れる。
毎日毎日、メッセージを書いてはボトルに蓋をする。
ボトルはビールを飲み干すごとに増えていく。
一日に何度も何度も投げ入れる。
・・・・・・
ボトルは海流に乗って、てんでバラバラに流れ去る。
その殆どは、海底に沈むか、岩に当たって砕け散る。
偶然ボトルを拾い上げて、メッセージを読む人もいるだろう。
でも、メッセージが伝わるとは限らない。
そのまま捨て去られ、紙に書かれたメッセージは滲んで判読不可能に。
無駄だと知っていても、ボトルをネットの海原に向かって放り込む。
そう、ぼくは孤島の住人。
・・・・・・
ある日、メッセージに共感した人から手紙が来る。
お互いに孤独を抱えた者同士。
短時間で二人の波長は共鳴し、そして増幅する。
理解できたと思ったその瞬間、新たなる孤独がぼくを襲う。
所詮孤独は孤独。
孤独に孤独を足したとしても、さらに孤独が深まるばかり。
理解したと思えた相手は、ぼくに向かってボトルを投げつける。
ボトルはぼくの額を割り、ぼくは黙って流れる赤い血を呆然と眺める。
・・・・・・
そう、ぼくは孤島の住人。
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