・・・・・・・っということで、神を信じるって書いたけれど、
ぼくの神は、キリスト教とか特定の神じゃないんだよな。
かといって八百万の神でもないんだ。
ぼくの神は、普段はぜんぜんぼくのことを助けてくれないんだよ。
ぼくが困って、「ああ神様助けてくださいっ」
・・・ってお願いしたときなんか、
まず助けてなんかくれない。
TOTOで6億円当たりますようになんていうお願いなんかも、
ぜったい助けてくれない。
これは断言できるな。
でも、そんなお祈りなんかしなくても、助けてくれている。
なんかそういう気がするんだ。
上手くいえないけれど、
「コイツはもう少し生かしておいてやるか」
・・・って、神様のつぶやきが聞こえるような気がするんだ。
だって、この齢まで生きてきたんだもの。
病気とか事故で死んでいてもおかしくないじゃないか。
ぼくはよく「ったくツイていねぇーや」って口に出すんだけれど、
人生という長いスパンで見れば、
案外ツイているのかも知れないって思うんだ。
・・・・・・
実は神様がいるんじゃねーか?と思った体験があるんだよね。
書き出すと長くなるんだけれど、
むかしイラクで働いていたとき同僚の父親が亡くなり、
急遽その同僚を日本までの飛行機に乗せなきゃならなくなったんだ。
バスラってところから、バグダッド経由が普通だったんだけれど、
あいにく便がなく、ぼくが隣国のテヘラン空港まで連れて行くことになったんだ。
途中いろいろあって、最後は走ってその人を乗せることができたんだけれど、
今度はぼくがバスラに戻るまでが大変で、
最後は真夜中に徒歩で国境を越える経験までしたんだ。
細かい事件は省くけど、そのとき神はいるって感じたんだ。
・・・・・・
ぼくの神様はね、ホントーに困っているときは、
気付かれないようにしてぼくを助けてくれているんだ。
そのときは分からないんだけれど、あとからなんとなく分かるんだ。
どうです?
ぼくの神様って、案外いいヤツでしょ?
お賽銭も要求しないし、お祈りも要求しないし、
ましてや生贄なんかも要求したりしない。
でもね、ぼくが悪いことをすると、
とーっても悪いことすると、
ひどい目にあわすんだ。
そりゃーそりゃ、ひどい目に・・・。