・・・・・・・っということで、エジプトの混迷はとてつもなく大きな問題に発展する可能性を孕んでいる。
ひょっとすると、歴史の転換点を我々は目撃することになるのかも知れない。
大げさに響くかも知れないが。
チュニジアを始めとする北アフリカ地方は、歴史的にヨーロッパの問題だった。
まあ、ローマ帝国時代まで遡るまでもないが、ヨーロッパとアラブ諸国との関係は、常にメインテーマであり続けた。
ヨーロッパが欲するアジアとの交易は、必ずこの地方を通過しなければ成り立たなかったからである。
十字軍しかり、大航海時代しかり、第一・二次世界大戦後の戦後処理問題しかり、アルジェリア内戦しかり、現代の石油問題しかり。
この地域の問題は、常にヨーロッパの問題であったというのはそういうことである。
アフガンや、イランイラクの問題は、どちらかというとアメリカの問題として見られてきた。
ところが、今回の問題に対して、ヨーロッパはアメリカを盾に使うことは出来ない。
メンツ上も、ヨーロッパが表に立って解決しなければならない問題である。
・・・・・・
そして、エジプト問題である。
本来は、アメリカは介入するメリットは、ヨーロッパほどは持たない。
アメリカ政府を牛耳っているユダヤの影響力で、パレスティナ問題に介入せざるを得なかっただけだ。
(その1)で、ぼくはエジプト転覆後のグランドデザインが出来ていないと書いた。
このまま進むと、無秩序な混乱しかエジプトの将来には残されていない。
そういった混乱を抑えるために、必ず用いられる手段がある。
敵を外部に設定するのだ。
仮想敵国を設定して、国内の結束を固めるのが常套手段だ。
・・・・・・
さて、仮想敵国をどこにするのか。
一番安易なのは、イスラエルだ。
それをバックアップするアメリカだ。
そういう流れになる可能性は、非常に高い。
そういうパターンが出来上がると、今現在デモが発生している周辺諸国は、勢いづいてしまう。
これはとてもあり得るシナリオで、とても危険なことだ。
あの周辺アラブ国の再編成に発展してしまう可能性があるからだ。
ぼくが、歴史的な転換期を目撃するかも知れないといっているのは、こういうことだ。
・・・・・・
この問題の解決には、ヨーロッパが大きな働きをしなければならない。