・・・・・・・っということで、大学出ても仕事では使えない。
日本の企業は大抵こういう感想を持っているはずである。
なんたって、彼ら(彼女ら)は大学で遊ぶのに忙しかったのだから、仕方ないことである。
もう一つ、使えない理由がある。
大学で都市工学を専攻していた優秀な学生が、カッパ寿司なんかに就職してくる時代なのだ。
何もカッパ寿司を馬鹿にしているつもりはなく、単に例として出したまでである。
要するに、専攻した学問がそのまま役立つ会社に就職できるとは限らないからだ。
いや、専攻学科と関係ない職業に就いているほうが多いといえるだろう。
特に女性なんか、仏文学を修めた人が会社でお茶くみなんかしている。
まじめな話し、大学を出る意味ってナンなんだろう?
いや、ホントーにまじめな話なんですヨ。
・・・・・・
日本の企業は、そんなことは先刻承知で、会社に入ってから戦力になるまで、根気よく育てる。
OJTとか、研修なんかに出して、一人前になるまでに結構な投資と、時間が必要になる。
・・・・・・
一方、外国はどうだろう?
多少の試用期間があるだろうが、企業が期待しているのは即戦力だ。
使い物になるか分からない者に対しては、信じられないくらい安い給料で採用する。
だが、頭角を現した者は、年齢経験に関わらず、どんどん出世させる。
使い物にならなければ、あっさりクビだ。
実力のある者は、もっと有利な条件の転職先を常に考えている。
それが世界スタンダード。
当たり前の世界だ。
・・・・・・
日本の終身雇用システムは、完全に崩壊した。
だが、就職システムは変化していない。
企業は、即戦力になる学生を求めている。
昔のように時間をかけて育てるだけの余裕なんかない。
もし育てたとしても、サッサと転職される可能性は、昔よりずっと高くなっている。
これからどうすべきだろうか?
・・・・・・
まず、企業側が採用システムを見直すべきだ。
本当に優秀な学生を見分ける能力を高めるべきだ。
そして、企業がどんな社員を求めているか、明確にすべきだ。
今は、買い手市場だからどんどん良い学生が採れる。
だが、その学生が入社したあと、説明と違った仕事をさせられたらどう思うだろう?
採用時にエラソーなことを言っていたのに、入社した途端、化けの皮が剥がれてしまうような仕事しか与えていないんじゃないか?
学生側も真剣なのだから、企業側も真剣になるべきだ。
・・・・・・
一方学生側はどうすべきか。
大学で遊んじゃいけない。
即戦力となる能力を在学中に身に着けよう。
自分が何をしたいのか、何で食っていきたいか、早い段階で明確にしよう。
君たちの親たちが乗っかっていたレールは、もう君たちの前には無いのだ。
卒業して一歩大学の門を出たら、そこには荒野が広がっているだけだ。
これを、厳しいと思うだろう。
なんて自分らの世代はツイていないかと恨むだろう。
だが、これは世界のスタンダードなのだ。
世界中の、大学生はそういうことは当たり前として、勉強していることに早く気付くべきだ。
・・・・・・
それでも、就職は難しいと思うだろう。
いや、無理じゃない。
しっかりした能力を身に着けていれば、
日本で就職できなくとも、世界のどこへでも行って自分の能力を発揮すればいい。