・・・・・・・っということで、だいぶ間が空きましたが、日本人留学生の数が激減していることについてのつづきです。
【留学をして得られる有形無形の便益は、留学への金銭的時間的投資を上回るだろうか?】
との問いである。
まともに答えるなら、「留学することによって、学力、精神力、行動力が身に付く」と答えるだろう。
なぜなら、他国の留学生と真剣勝負をしなくてはならないからである。
残念ながら、日本の大学ではこのような、切羽詰った環境には追い込まれないからである。
大学を卒業した時点で、日本とアメリカでは「人間としての戦力」は雲泥の差ということになる。
そういう留学で得られる便益は、投資に十分見合うものといえるだろう。
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だが、ぼくが経験した範囲内での話であるが、
アメリカの大学を出た人間は、日本の企業で使い物になるかと問われれば、
残念ながら「否」と答えざるを得ない。
これを説明するのはかなり難しいのだが、「日本企業の風土」に合わないのである。
日本の会社で使い物にするには、教育し直さなければならないのである。
それに比べ、日本の大学を卒業してきたヤツはボケーっとしているが、
ボケーっとしている分、使い物にするまでの手間がかからないのである。
分かっていただけるだろうか?
大学を出た人間は、即戦力ではないのである。
多かれ少なかれ、会社で何年かは教育しなければならないのである。
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日本の企業なり、官庁なりは国際化の重要性を唱えてはいるが、
留学体験者をあまり評価しないと聞いている。
分かる気がする。
今の若者達は情報通で、頭がいい。
国内の就職に有利に働かないのなら、なんでわざわざ留学なんかする必要があるのかと考える。
日本の留学生が激減している理由は、これが一番だと思う。
・・・・・・もうちょっとつづく。(タブン)